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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第21話 『あの時の公園で。「結局……計佑くんは、私のことキライなの……?」』
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〜っごく、大変だろうね……」
そんなセリフと共にジト目で睨まれたが、
──お、女ったらしだって……!?
その前の言葉まではともかく、『女ったらし』という言葉だけはカチンときた。
『女子に好かれるようなマネ、一度だってやったことねーよ!!』
──そう自分では信じていて、四人の少女の好意には、まるで気付いていない少年……──
なので、つい言い返してしまう。
「それを言ったら、先輩の相手だって大変だと思いますよ……小学生みたいなコにまで妬いちゃうんですもんね」
そんな皮肉に、雪姫が「なっ!!」という言葉と共に目を見開いて。声を大きくする。
「だから!! アリスは計佑くんと2つしか違わないでしょっ!?」
「でもっ!! アイツは見た目も精神年齢も完全に子供じゃないですかっ!!」
計佑も大声で返して、完全に意見が平行線になった。
二人でしばし睨み合って、先に雪姫がプイっと顔を逸らした。
「……ふんっだ。結局、計佑くんにはヤキモチやいちゃう気持ちなんかわかんないんだよね。
誰も好きになったコトないんだもの。
どーせ、私が他の男の子と仲良くしててもぜーんぜん気になんかならないから、そういうコトが言えちゃうんだよ」
「……え……」
雪姫の言葉に、部活初日に考えていた事を思い出した。
──もし雪姫に、ずっとべったりだった男がいたりしたら……
「いえ、それはオレも面白くないです」
断言する計佑に、「え」と雪姫が振り向いてきた。
雪姫は本当に驚いた顔をしていたが、
あの時の事を思い出して、どこか遠くを見ていた計佑はその事に気づかず、厳しい顔で言葉を続けた。
「先輩に、オレよりずっと親しい男とかいたら……きっとめちゃくちゃ悔しくて、そいつのコト憎んじゃうと思います、オレ」
「そ……そう……なの……?」
「はい、間違いなく」
想像だけで、あんなに腹が立ったのだ。
茂武市に、雪姫の微妙な声を聞かれた時にも殺意を覚えた自分だ。きっとそうなる確信が持てた。
──……そっか……こういうコトなのかな……先輩がまくらやアリスのコトにひっかかりを覚えちゃうのは……
ようやく、雪姫の気持ちが少しわかった気がした。
……その事で思考に耽っていた少年を他所に、雪姫がまた赤い顔で、唇をむにゅむにゅとしていた──
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「……先輩がホントにイヤなら、アリスに構うのはもうやめますよ」
「え……」
アリスの事は、まくらより生意気に見えるけど実はまくらより素直な妹──みたいに思えてきていたのだけれど。
雪姫の気持ちが少しはわかるようになった今、
先輩を不快にさせてしまうというのなら
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