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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第21話 『あの時の公園で。「結局……計佑くんは、私のことキライなの……?」』
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悪いんだからっ!!
キライなんて言われて、私すごく傷ついたもんっ。すごく悲しかったもんっ。
だからちょっとくらい甘えたって、許されるはずだもんっ!!」
──そこは結局、甘え少女。謝るのではなく、逆切れしてみせて誤魔化しにかかるのだった。
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騙されていた事には少しムッときていた計佑だったが、雪姫のその叫びには痛いところをつかれた。
やはり、"冗談" という言い訳は失敗だった。
けれど返信で出されていたメールだから、相手を間違ったという言い訳も苦しかった。
──……やっぱり、もう話しちゃうか……
出来ればホタルのことは話したくなかったけれど。
自分がやった事でもないのに、これ以上咎を背負うのも耐え難くなってきていた。
それに、雪姫には出来るだけウソをつきたくない気持ちもある。
そして何より、このままでは雪姫との関係にもしこりが残るかもしれなくて。
──それは、何より許容しがたい事だった。
「先輩。今更ですけど……実はあのメール、俺が出したんじゃないんです」
「えっ!? なっ、何それ? えっ、じゃあ……どういうコトなの?」
じゃあ誰が出したのか、何で冗談なんて言い出したのか、どうして今まで隠していたのか──
色々と疑問はあるのだろう、大きな疑問符を顔に浮かべる雪姫。
そんな少女へと、全部は話せないけれど説明を始める。
「あれは、今ちょっとウチにいる子供がイタズラで出したんですよ。
その子の事は、先輩にでもちょっと話しにくい事情があって……とっさに隠そうと思ったら、あんな言葉で言い訳しちゃって」
正確には『先輩にでも』ではなくて『(怖がりの)先輩にだからこそ』話せない事だったけど、そこは流石に誤魔化させてもらう。
それに自分の場合、とっさではなかったとしてもやっぱり "冗談" などというバカな言い訳をしていた可能性は高いけれど、それも棚上げさせてもらうことにした。
「そ、そうだったの……? でも、だったら電話の時にでも言ってくれれば良かったのに」
目を丸くした雪姫がそんな事を言ってくるけれど、
「あの時の先輩に、そんなコトを言わせてくれる余裕は無かったじゃないですか」
苦笑を浮かべての言葉に、雪姫がうっと言葉に詰まって、気まずそうに視線を逸らした。
それでちょっと調子に乗って、
「先輩も、あんなメールはもうちょっと疑ってくれたらよかったのに。俺が先輩を嫌うなんてあるワケないでしょう?」
そんな軽口を叩いてみたが、
「そっ、それは仕方ないでしょっ!?
告白の返事を保留されて、宙ぶらりんで放置されてるんだよっ!?
不安がいつもあるのは当たり前じゃ
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