暁 〜小説投稿サイト〜
白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第20話 『白井家での一幕。「そう、この顔だよ……私で一杯になっている時の、計佑くんだぁ……」』
[8/19]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
? せっかく今カワイイんだからさ」
「「なっ!!?」」
「え?」
アリスだけではなく、もう一人からも驚きの声が聞こえて。その相手──雪姫へと目を向けた。
雪姫は、目を真ん丸に見開いて、口をパクパクとさせている。
──あれ、どうしたんだろ先輩……やっぱりさっき倒れそうになってから、様子がおかしいよな……
……ちょっとは進歩した部分もあったが、鈍感さは未だ足踏み状態の少年だった。
─────────────────────────────────
自分の写真を見て、いつもとなんだか違う今日の計佑だったら何を言ってくれるんだろうか──
そんな淡い期待を抱いて、ついさっきまでふわふわ状態だった雪姫だが、今はもうすっかり冷めてしまっていた。
──そう、嬉し恥ずかしの状態でいられる訳がなかった。この光景を前にしては……
「けーすけっ、お前はやっぱり、たらしだっ!!」
「おーおー、赤い顔して何つっぱってんだ〜? 子供は子供らしく、褒められたら素直に喜んどけよ」
赤い顔でキャンキャン吠える少女のおでこを、少年が撫でさすっている。
……見た目上は微笑ましい、と言えなくもないけれど、
格好とやっている事はバカップルのそれと大差ないとも言えるものだった。
雪姫の頬が震える。そんな雪姫に、まくらが慌てて耳打ちしてきた。
「ゆっ雪姫先輩っ。計佑は完全に子供としか思ってないんです!! でなきゃ、計佑にあんなマネは出来ません!!」
──わ、わかってるけどっ……!!
わかっていても、納得出来ない事もある。
どんなに幼く見えても、アリスは中二。計佑と2つしか違わないのに。
──私と計佑くんとの違いと一緒じゃない……!!
気づいてしまうと、ますます焦燥が強くなった。
そんな雪姫を尻目に、計佑とアリスのいちゃつきは続く。
「結構強く弾いちゃたもんな……跡残ったりしないよな?」
「するワケないだろっ。アタシの体はそんなにヤワじゃないぞっ!!」
「こんなにちっこくて柔らかい体しといて、強がっても滑稽だぞ?」
「うっうるさーい!! お腹をさわるなっ。そういうお前はっ……あれ? 意外と固い」
「こっこらよせ!! 脇はやめろ……!!」
ギリギリという音が聞こえてくる。……自分の歯ぎしりの音だった。慌てて止める。
「ゆっ雪姫先輩!! 私、次のページが見たいな〜? ほらっ、計佑たちもちゃんと見せてもらおーよ」
そんな雪姫を見かねたらしいまくらが促してきて。はっとする。
──そっそうよ、落ち着いて……冷静に考えればあの程度のコト、どうってことないわっ。
私だって、昔はお父さんやおじさんに、あんな感じでだっこされてたコトあったじゃない……!!
そう言い
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ