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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第20話 『白井家での一幕。「そう、この顔だよ……私で一杯になっている時の、計佑くんだぁ……」』
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動いた。
今度は雪姫の頭の上に乗ってきて。そのまま撫でられる。
まくらの頭に手が伸びるのは、よく見かけた。
でもそれが今は自分に……それも、まくらにするよりずっと優しい手つきで、だ。
──そう理解した瞬間、ボン!! と頭が沸騰した。
きっと目をぐるぐるさせているだろう自分を見下ろす計佑が、ふふっと微笑い、目を細めた。
……それで、もう限界を超えてしまった。
──……もう、ダメ……
へにゃ、と膝から力が抜けた。
まともに立っていられずに計佑に寄りかかると、顔が計佑の胸板をずりずりと滑り落ちていく。
「──えっ!? せっ先輩どうしました!? しっかりして!!」
計佑の慌てた声が聞こえるが、もう返事をする力もなかった。
──……か、返り討ち……?
飽和した意識の中で、そんな単語が浮かんだ。
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「あの、ホントに大丈夫ですか先輩? まだ、すごい顔赤いですよ……?」
「いっいいのっ!! 大丈夫だからっ、今はちょっとそっとしといて……!!」
やがてどうにか復活した雪姫だったが、まだ心臓は激しく働き続けていた。
計佑が心配して身体を支えてくれようとするが、今計佑に触れられたらまたさっきの状態に逆戻りしそうで。
なんとか距離をとる。
「ほらっ、いい加減部屋に行こ!! まくらちゃん達も待ちくたびれてるよっ!?」
そう誤魔化して、雪姫は足早に階段へと向かうのだった。
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計佑達が雪姫の部屋に着くと、アリスが早速雪姫へと駆け寄った。
「おねえちゃ〜ん、遅いよー!! 何してたのー?」
「なっ何もしてないわよっ!? ちょっと話が長引いちゃっただけっ!!」
まとわりつくアリスに、雪姫が裏返った声を上げていた。
それを他所に、計佑は雪姫の部屋を眺め回してしまう。
──ひゃ〜……さすが、すごいキレイな部屋だな〜……
基本的にはとてもシックなのだけれど、
ダブルサイズのベッド上には、大小のクマのぬいぐるみがたくさんあった。
──……なるほど……やっぱ先輩はクマが大好き、と……
頭にメモして。今度雪姫に送るプレゼントは、やはりクマ関係だなと胸中で決める。
「雪姫先輩っ!! これ、こないだの旅行の時の写真ですよね? アルバムの整理してたんですか?」
床に座っていたまくらが、やはり床に置かれたアルバムと、そばにあった写真を指さして雪姫に尋ねた。
「あっ、うん!! データだけじゃなくて、やっぱりちゃんとプリントしたのもとっておきたくてね」
答えながら、雪姫もアルバムの前──まくらの
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