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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第19話 『中等部からの新入部員。「いやっ!?こっ来ないで計佑くんっ!」』
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<19話>
張り紙を終えた茂武市が戻ってきたところで、雪姫も入部してくれる事を伝えると、案の定茂武市は大喜びした。
しかしまくらが、
「茂武市くん……雪姫先輩が入ってくれた理由はわかってるよね?」
と意味ありげに尋ねると、すぐに落ち着いて。
「ああ……それはよ〜くわかってるけどさ〜」
二人がかりでニヨニヨと見つめられてしまって、計佑が顔を赤くしたり。
そんなやり取りがあったりしたが、部室の片付けを再開して。やがて片付けが一段落して、掃除も終わり──
「よーしッ!! 天文部始動だぁ〜〜!!」
真っ先に、まくらが声を上げた。
「なんでお前が言うんだよっ」
計佑がツッコミつつも、茂武市と3人でハイタッチを交わした。
「さて茂武市。望遠鏡とかどうする? やっぱり学校に持ってくるか」
「ん〜、まだいいんじゃね? 人数が増えて、ここにあるのだけじゃ足りなくなった時に考えようぜ」
そんな相談を始めたところで、
『バーン!!』
ドアが乱暴に開けられた。
ビクリと振り返る3人に、現れた人物が怒鳴り込んだ。
「めっ、目覚計佑ってのはどいつだ〜〜っっ!!!」
……小学生くらいの女のコだった。
長い髪をツインテールにしていて、髪留めは可愛らしいウサギちゃんで。
思わず、計佑が呟いてしまう。
「……え? なんで小学生がこんな所に……?」
その女の子が、ビキっと額に青筋を立てた。
「バカっ計佑!! 制服見なよっ、中等部のコだよ……!!」
まくらが慌ててフォローしたが、もう遅い。
「ええっ!? いやウソだろ!? 服は借りてるとかだろきっと……こんなちっこい中学生とかありえねーよ」
それどころか、愚かな少年はさらに失言を重ねた。女のコの身体が、ブルブルと震えはじめる。
「ふふっ……なるほど……あんたが目覚計佑……」
今の会話で、計佑が誰かわかったようだ。ギロリと計佑を睨みつけてくる。
……愛らしい顔立ちの子供なので、少しも怖くはなかったが。
「思った通り……やっぱりろくでもない男だったか……」
少女が、ゆらりと部屋に踏み入ってきた。
「……一応、自己紹介はしておく。あたしは中等部二年、わた──黒井エリスだよ!!」
腕組みをした小学生──もとい、中学生が名乗りをあげた。
「えっ!? マジで中学……それも二年!?」
どこまでも失礼な少年は、どこまでも失言を重ねた。
「……っ……!!」
エリスが一瞬飛びかかりそうな気配を見せたが、ぐっとこらえたようだった。
「……っ、ふっ、ふん!! やっぱりクズ男だったなっ目覚計佑!! このオトナのれでぃーが小学生
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