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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第19話 『中等部からの新入部員。「いやっ!?こっ来ないで計佑くんっ!」』
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うとしたのに!!」
「チャっ……だからそういうのはよせっつったろ!!」

 まくらが小声で叱りつけてきた。計佑も小声で返す。
といっても、実際には雪姫にも茂武市にも丸聞こえの声量なのだけれど。
 二人はまたキャンキャンと吠え合い始めてしまい、その姿は仲の良さを強く知らしめる。
──けれど今それを見つめる雪姫は、心の底からの微笑を浮かべているのだった。

─────────────────────────────────

 エリスの入部? から一週間が経った。
といっても、その後エリスは一度も部活に顔を出すことはなかった。

──あのチビっコ……やっぱ何かのイタズラか罰ゲームかなんかで忍び込んでただけなのか?
  でもそれにしては、まだまくらに絡んでるみたいだよな……

 計佑は自宅で夕食の準備をしながら、そんな事を考えていた。
 今日は、計佑が当番の日。目覚家の食事は、由希子か計佑が作るのが常だった。

「も〜〜〜!! なんなのエリスちゃんって!!!!」

 バンっ!! と計佑の家に飛び込んできたまくらが、開口一番グチを喚いて。
ソフト部の荷物を放り出すと、ボフンとソファーに飛び込んでいた。

「おい、どうした? いきなり、何荒れてんだよ?」
「エリスちゃんがさっ、今日は部活後のシャワールームにまで入ってきてっ!!」
「あ〜……まだお前に絡み続けてんのか……」

 エリスは天文部にはちっとも顔を出さないのだが、代わりにまくらの方にチョロチョロと絡み続けていた。
まくらからは色々聞いていたが、計佑自身、エリスがまくらへキャンキャン噛み付いている姿を目撃した事もあった。

「ホント何考えてるんだろうな、あのちびっこ。最初はオレを敵視してたのに、なんでお前のほうに……?」
「それは私も聞いてみたんだけど……
『目覚計佑がクズなのはわかりきったこと!! だからお前のほうを調べる必要があるんだ!!』
とかなんとか言ってたよ」
「またクズ呼ばわりかよ……今度会ったら、ちょっと大人への態度ってものを躾けてやんなきゃな……」

 初対面でもクズ呼ばわりされたコトを思い出し、軽くイラっとする。

「う〜ん……ちょっと頼むよ計佑〜……
私はあんまキツく言えないしー。計佑なら、生意気な女のコの躾も慣れたもんでしょー?」
「……まー、誰かさんのお陰でなー」

──まくらが自虐した上で頼んでくるなんて、ホントに参ってきてるのかな……

 そんな風に考えるが、表面上は気のない返事をした。

「よーし!! お礼は先払いだッ。今日の夕食は私も手伝うよ!!」
「えー? お前はいーよ……メシがまずくなるだろ」
「ちょっヒド!? 私だって最低限のコトは出来るってば」

 勢い良く立ち上が
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