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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第19話 『中等部からの新入部員。「いやっ!?こっ来ないで計佑くんっ!」』
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た表情を浮かべて、それに雪姫はゾクリとした。

──……ああ……この顔……!! 裏門や病院で見た顔だ……

 ちゃんと知り合ったばかりの頃の話だ。もう随分昔のような気がする。
 雪姫の顔が、ニタリと邪悪に歪んだ。
最近はソフトなからかいばかりだったけど、久々にキツク計佑を弄ってやりたい……!!
そんな欲求のもと、計佑に詰め寄って──

「やめっ、せ!!  ……はっ、はははははは!! あー……!!──────」

──存分に、計佑の身体に触れることを楽しんだのだった。

─────────────────────────────────

 雪姫が満足するまで計佑の身体を堪能した後。
そこにはうつ伏せに倒れて、ヒクヒクと身体を震わせる少年の姿があった。

「……や……やり、すぎ、です、先輩……」

 涙目で見上げてくる計佑に、雪姫は、またゾクゾクと背を震わせた。

──ああ……懐かしいよ〜……病院でイタズラ仕掛けた時以来だ……

 あの時も、涙目で振り返ってくる姿にゾクゾクした事を思い出す。

 そんな満足気な雪姫を、まくらはニコニコと見つめていたが、ふと表情をニヤリとしたものに変えた。
 そろりと雪姫の背後に回って──ガシリと、今度は雪姫を羽交い絞めにしてしてきた。

「……えっ!? なっなに、まくらちゃん!?」

 陶酔の境地から呼び戻された雪姫が慌てると、

「私と計佑ばっかりじゃ不公平でしょ? 今度は、雪姫先輩がくすぐられる番ですよっ」

 まくらが無邪気に笑いかけてきた。

──ええぇっ!? うっウソっ!?

 まくらとしては、これも計佑と自分の距離を縮める為にやってくれているのかもしれない。
けれど正直、これは歓迎できないサービスだった。
 慌てて身を捩るが、雪姫の力では、ソフト部エースの戒めを振りほどける筈もなく。
その内に、計佑が起き上がってくる。

「ですよね〜……先輩だけ無しってのは確かに道理が通らないですよね〜……」
「ひっ!?」
 
 流石に、今のくすぐり地獄は腹に据えかねたのだろう。
自分に対しては決して見せてこなかった嗜虐的な笑みを、今、初めて計佑が向けてきていた。

「いやっ!? こっ来ないで計佑くんっ!!!」

 ついさっきはそういう計佑に憧れたりしていた雪姫だが、いざそういう顔を向けられたら、途端に怯えが入った。
それにもう1つ──

──茂武市くんだって見てるのにっ……!!

 計佑とまくらだけだったら、まだ受け入れられたかもしれない。けれど、ここには茂武市もいた。
チラリと茂武市を見ると、何かを期待するかのように、目を爛々とさせている。
 自分とて、かなりのくすぐったがりなのだ。
このままでは、茂武市にま
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