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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第19話 『中等部からの新入部員。「いやっ!?こっ来ないで計佑くんっ!」』
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デコピンを放った。
「いっ……!! なっなにすんだよ!?」
「謝れ。子供のいうことだから、デコピン一発で許してやる。だからまくらに謝れ」
計佑が、厳しい顔をして言い放った。
「…………」
「どうした。何黙ってる」
計佑の硬い声に、エリスがビクリと身をすくませた。
「けっ計佑……もういいよ、そんなに厳しく言ったら……」
まくらが後ろから裾を引っ張ってきたが、計佑はそれを無視した。
厳しい顔つきのまま、じっとエリスを睨み続ける。
……やがて、エリスの瞳にジワっと涙が滲んだ。
『あ』、と計佑の表情が緩んだけれど、それはちょっと遅かった。
「……何よっ!! お姉ちゃんを苦しめるヘンタイカップルのくせに!! 大っキライ!!」
ぶわっと涙を溢れさせながら言い捨てると、エリスは一気に走りだした。
「あっコラ!! 待てよ……!!」
と言っても、待ってくれる筈もなく。あっという間にエリスの姿は見えなくなった。
「……あ〜……」
「もう!! だから言ったのに!!」
気まずそうに振り返った計佑に、まくらが怒る。
──まくらの様子はもう普段通りだったから、一応その事には安心した。
「……とりあえず追っかけるか。お前は留守番……」
「私も追いかけるに決まってるでしょ!? じきに日だってくれちゃうのに」
いそいそとエプロンを外すまくらに、計佑は笑みを零した。
──タブーの親のコトに触れられたのに、やっぱ大したヤツだよお前は……
勿論そんな事は口に出さず、計佑もさっさとエプロンを外す。
「よしわかった。手分けしてさがそーぜ」
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子供の足だから、行き先さえわかっていれば追いつくのは難しくない。
──とはいえ、その行き先がさっぱり解らないのだから結局お手上げではあった。
──……さて、どうしたもんかな……ホントに日が暮れちまう……
実は家が近くで、もう今頃家についている……のならいいけれど。
そんな都合のいい考えに従う訳にはいかない。
見た目も言動も小学生な子を、夜道に放り出す危険は冒せなかった。
──なんかもう……夜に女のコ一人で出歩かせるのはトラウマになったかな……まくらも戻らせた方がいいだろうか……
ここ最近、まくらといい雪姫といい大変な事が続いたせいで、
住宅街であっても、女の子を一人で放り出したままというのに強い抵抗があった。
──くそ……連絡先なんて聞いてないもんな……失敗した……
あそこは絶対叱らなければいけない場面だった。けれど、やり方は失敗したかもしれない。
そんな自責の念に沈みかけた計佑に、不思議な感覚が
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