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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第15話 『まくらとの喧嘩、変わり始める関係。「お前、どんだけ失礼なんだよ」』
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不幸な偶然が重なった結果なのは事実なんだけど、確かに先輩に色々痴漢行為しちゃったのは事実だもんな。
客観的に見て、ヘンタイ呼ばわりもムリないし。──本気でお前に軽蔑されたかなって」
すっかり心が軽くなった計佑は、さっきまでの不安な心中を正直に吐露した。
その言葉に、まくらが苦笑してみせる。
「もう……変な気を使わなくていいよ。『事故』だったんでしょ?」
「ん……まあ、な。それは正真正銘。おまえのお袋さんにだって誓えるよ」
大袈裟に宣誓のポーズまでとって言う計佑に、またまくらが笑った。
「……まあ、ね。
冷静になって考えてみたら、むしろ『本当はわざとやったんだ』って言い出しても、説得力ないんだよね、計佑の場合」
「……え? なんでだ?」
普通に考えたら、それだけやらかしておいて『事故』で片付けるほうが無理がある筈で。
そう思って尋ねると、まくらがニヤッとした笑みを浮かべて──
「だってさ……顔を近づけられたくらいで鼻血吹いて倒れるお子様に、そんなマネできるわけないじゃん」
計佑に、ハンマーを叩きつけた。
──がああああ!! コ、コイツっ……!!!!
そう、まくらが姿を消したのは計佑が気絶した後で──計佑が間抜けな気絶姿を晒す瞬間までは、しっかり見られていたのだった。
妹だ、ガキだといつも見下してる相手からの上から目線に、計佑はブルブルと屈辱に震える。
この件に関しては、自分に言い返せる要素は一つも見当たらない。
逆切れしてみせるのは、更に自分のみっともなさを助長するだけに思えて、真っ赤な顔でただただ震える事しか出来ない。
「アハハハハハ!!」
そんな計佑を前に、まくらはひっくり返りまでして、笑い転げてみせた。
「いや〜……当分はこのネタで、計佑には勝ち続けられるね」
ひとしきり笑って、ようやく落ち着いた様子のまくらが言ってくるが、
「ふんっ……勝手にしろ!!」
もう計佑には、不貞腐れるしか手が残っていなかった。……が、
「そう……勝手にしていいんだ? じゃー……身体に戻れたら一番にやることは、おばちゃんにこのコトの報告だね」
「ちょぉおおおおお!!?」
あっさり前言を翻して、まくらにすがりつく計佑。
しかし無理もなかった。性的失敗談を母親にバラされてしまうなど、思春期少年に耐えられる筈もなく。
「お、お前は鬼かっ!? そっそれはお前、人として許されないレベルだろぉ!?」
「アハハハハ!! 計佑、なっさけな〜い!! こんな惨めな計佑初めて見た〜!!」
また、まくらが笑い転げ始めて。
「……っ……ぐ……!!」
もう、計佑は何も言えなくなってしまった。
まくらが、ここまで計佑をからかっ
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