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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第15話 『まくらとの喧嘩、変わり始める関係。「お前、どんだけ失礼なんだよ」』
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細めて見上げてきた。
「計佑の考えそうなコトくらいわかるよ……バレバレなんだから、そんな見え見えのウソはやめて」
「…………」
静かな声で諭されて、流石にそれ以上はもう誤魔化さなかった。
「ねえ……そんなに今の私は、計佑の重荷かな?」
まくらが寂しそうに呟いた。
「ちがっ……んなワケねーだろ!?」
「私のせいで、好きなヒトと付き合うコトも始められないのに?」
まくらが苦笑しつつ指摘してくる。
けれど、これには計佑も黙っていられなかった。
「だから違うっての!! ……確かに、お前のコトが片付くまでは──って気持ちは強いよ。
でも、色恋のコトがよくわかんないのもホントなんだよ!! ──正直、どっちの理由のが強いかよく分からないくらい。
だから、お前の状態のコトがなくても、きっとOKはできなかった。それは間違いないんだ」
「…………」
そう断言したけれど、まくらは黙って俯いてしまった。
「まくら……」
「…………」
呼びかけにも反応しなくなってしまったまくらに、なんと言葉をかけていいかわからない。
気まずい沈黙がしばらく続いて、やがて──
「……まあ、しょうがないか」
まくらが立ち上がって、苦笑を計佑に向けた。
「計佑には迷惑かけ続けることになっちゃうけど、
正直、今は計佑に頼るしかないんだよね……復活できた暁には、
先輩とのコトもきっちり応援してあげるからさ。もうしばらくはよろしくネ!!」
最後には、いつも通りのニパっとした笑顔を浮かべたまくらに、計佑も安心する。
「まかせとけって!! ……いや、先輩のコトを応援とかは遠慮するするけどな?」
「まーだそんなコト言ってるの!?
私のコトがなくてもOKできなかったのはホントだね、これは……私のおにーちゃんが、こんなにヘタレだったなんてなぁ……」
「ぐっ……!!」
わざとらしくため息をつくまくらに、何も言い返せない。
自分でも、色恋に関してはなんでこんなにヘタレてしまうのかわからないのだ。
ともあれ、これからは先輩だけでなく、まくらにも弄られてしまう様になってしまうのだろうか……
──最悪だ……先輩はともかく、まくらにまで弄られるなんて……
これからの日々を思うと、ため息が漏れてしまう計佑なのだった。
─────────────────────────────────
<15話のあとがき>
消化試合一試合めです。
……消化試合かと思ってたんだけど、計佑×まくらを書くのは楽なせいか、意外と量いけました。
大まかな流れ──まくらとのケンカ、茂武市の指摘、まくらと仲直り。
それ自体は原作通りですけど、会話の中身とかは随分と改変してみまし
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