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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第15話 『まくらとの喧嘩、変わり始める関係。「お前、どんだけ失礼なんだよ」』
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てくる事は珍しくて、

──やっぱりこいつ、ホントはまだ怒ってるのかな……

 計佑は熱い頭の片隅で、そんな事を考えるのだった。

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 さんざん笑い転げてようやく気がすんだのか、まくらが今は黙って計佑の手伝いをしてくれていた。
計佑も特に口を開くことなく、二人で黙々と掃除を続けていく。

「……ところでさ」

 しゃがんでちりとりを構えていたまくらが、俯いたまま問いかけてきた。

「んー? なんだ?」

 流石にもう弄ってはこないだろうと、気構えずに聞き返したのだが、

「結局、先輩とは付き合うコトになったの?」
「ぶふっ!?」

──やっぱり、まだまくらからの弄りは続くようだった。

「あっあのなぁ!? いい加減にしろよっ、流石にもう本気でキレるぞオレも!!」
「……なんで? 兄代わりの人に、彼女が出来たのかどうか聞くのってなんかおかしい?」

 やはり頭は上げないままで、まくらが重ねて尋ねてくる。

「……っ……」

 おかしくはない。
 おかしくはないのだけれど、初心な少年にとっては罰ゲームが続いているような気分になるのが正直なところで。
よっぽど無視してやろうかとも思ったのだが、

「……教えてよ」

 まくらの声色は決して茶化すようなものではなく、むしろなんだか硬さを感じさせて──だから、正直に答えることにした。

「……付き合ってないよ」
「えっ!?」

 まくらが顔をはね上げた。

「どうして!?」
「どうしてって、お前……」

 理由は情けないものだったから、言いたくなかった。
けれど、『教えてっ!!』と叫んできそうな強い視線を前に、結局口を開く。

「……お前もさっき散々笑ってくれた通り。
オレはまだまだガキで、恋愛感情とかよく分かんないからって、とりあえず答えは保留してもらったんだよ」
「……それだけ?」

 もう一つの理由は、まくらが気に病みそうな物だから口にはできない。

「……それだけだよ」

 だからそう締めたのだが、

「ウソ」

 ばっさり切り捨てられた。

「うっウソってなんだよ……オレはホントに「どーせ私が大変な間は、そんなコト出来ないとか考えたんでしょ」
「…………!!」

 割り込んできたまくらの言葉。完全に見抜かれてしまっていて、息を呑んだ。
 そんな様子を見て、まくらが俯いてため息をついた。

「……やっぱり。そんなコトじゃないかと思った……」
「だっだから違うって!! いや、確かにそういう理由もちょっとはあったけど、本命の理由は最初に言った通りだな……」

 しどろもどろで弁解するが、まくらは目を
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