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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第14話 『島編第3話・何もかも告白させられて。「先輩のこと、守ってあげたくなりました」』
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ール袋にきちんと捨てた。
「…………」
「…………」
沈黙がおりた。
計佑のほうは恥ずかしさで何も言えなかったし、
雪姫のほうが今何を思ってるのかは……計佑にはわからない事だった。
チラリと雪姫の表情を確認すると、今はいつも通りの穏やかな微笑で、こちらを見つめてきていた。
──落ち着いては……くれたのか……
自分が気絶する直前の雪姫の剣幕は凄かったから、それが治まってくれていた事にはホッとした。
「あの……なんかホント……色々すいませんでした」
「…………」
まずは、謝罪から入った。でも、雪姫からの返事はなくて。
「えっと……その……」
喋りかけたけれど、何を言っていいかわからない。
──やっぱり……さっきの話の続き……しなきゃダメかな……
この期に及んで、まだ悩んでしまう計佑。
それでも起き抜けの頭ではまだ、どう話すべきかわからないのが正直なところだった。
「"色々すいません" ──って言ったけど……何が一番 "すまないこと" だったかは──わかってる?」
静かな声で、雪姫が尋ねてきた。
「……はい」
「それが何か……ちゃんと私に教えて。また勘違いしてたら、今度は本気で怒るからね?」
さっきも本気だったでしょう──そんなツッコミを入れられる立場でもなく、
「先輩の気持ちを誤解して──しようとしてたこと、ですよね……?」
素直に答えた。
「……うん。それが──わかってくれたのなら。もういいよ」
そう言って、雪姫が笑ってくれて。だから計佑も、どうにか苦笑を浮かべてみせるのだった。
─────────────────────────────────
計佑が気絶してる間に、嵐は去ってしまったようだった。
静寂に満ちたボロ宿の中で、
二人は夕食──間食用にと持ち込んでいた菓子ばかりだけど──を始めていた。
気絶してる間に、まくらはいなくなっていた。
まあ、天気が落ち着いたんで探索でも始めたんだろうな……くらいに考えて、とりあえずはまくらの事を忘れた。
「それにしてもさ……ふふっ」
雪姫が、何やら思い出し笑いをした。
「鼻血出して倒れるとか……計佑くんウブすぎるよ?」
お馴染みの、ニマニマスマイルで計佑を見やってきた。
ぐっと詰まりかけたが、これは流石に少年としても黙ってはいられなかった。
「先輩が大胆すぎるだけです……」
ボソボソとした声になってしまったが、なんとか言い返せた。けれど、雪姫の反撃は苛烈だった。
「誰のせいだと思ってるのカナ……
あんな大胆なコトまでしなきゃわかってくれない、誰かさんのせいだと思うんだけどナ……」
ジト目で睨
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