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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第14話 『島編第3話・何もかも告白させられて。「先輩のこと、守ってあげたくなりました」』
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。
「うん……ほんとに。ありがとう計佑くん……なんだか安心して、ゆっくり答えを待てそうな気がする」
ふわりと、雪姫が幸せそうに微笑って。
ドクン!!!!
その笑顔があまりに綺麗で可愛くて、また心臓が跳ね上がった計佑は、慌てて視線を逸らした。
──なっ……なんだ今の顔……っ!! 昨夜、告白してくれた時みたいなっ……!?
……表情は全然違うのになんでっ……!?
なんでまた雪姫の見え方が変わってしまったのか、相変わらずわからない少年は、結局答えを出せないまま適当に口を開いた。
「そっ、そう言ってもらえると助かります。正直、今はまくらのことが気がかりだったりするし……」
それで、ポロリともう一つの本音がこぼれた。
「……まくらさん?」
「あっああ、例の妹みたいなやつの名前です。音巻まくらっていうんです」
「あっ……ごめんなさい!! そうだよね、そんな大変な時に私ばっかり舞い上がっちゃって……」
しゅんとしてしまう雪姫に、慌ててフォローする。
「いやっ、だから元気にはしてますからホント!! 先輩のおじいちゃんってヒトも保証してくれてるんですから」
パタパタと大袈裟に手を振ってみせる。
「そう……そうだったよね。おじいちゃんがついてるんなら、絶対大丈夫だよね」
雪姫がまた安心したように、相好を崩した。
それに計佑も安心して、ちょっと軽口を叩いてみる。
「まあ……俺ホントにガキですから、まくらのコトが片付いてもなかなか答え出せないかもですけど」
そんな予防線を張ってみた。
「そうだね、それはついさっき、よ〜く分かった」
ザックリ。返ってきた返事は鋭かった。
「きっ……きついですね、先輩……」
思わず泣き言がでる。
「でもそうだよね?
告白を本気にしない、本気にしても返事も出来ない、顔を近づけたら気絶する」
ザクザクザクッ!!!
言葉のナイフの三連投に、計佑のHPはもう0だ。
顔をひきつらせながら、どうかに言葉を絞り出す。
「っや……やっぱり……まだ怒って、ますか……?」
「怒ってないよー、ホントに。……むしろ最高に幸せな気分だし。ただ、計佑くんをいぢめるのが楽しいだけっ」
ニンマリと笑ってみせる雪姫。
その言葉にウソはなさそうだけれど、しかしそれはそれで──
「……先輩って、結構いじめっコですよね……」
「……そうなんだよね……計佑くんと知り合うまでは、私もこんな自分がいるなんて知らなかったんだけど……」
言いながら、雪姫が俯いた。そしてそろ……っと計佑の目を見上げてくる。
「……つまり、『計佑くん専用』の私なんだけど……計佑くんはこんな私はキライかな
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