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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第13話 『島編第2話・すごく敏感な雪姫先輩「こっちをちゃんと見て……」』
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しくないんだけど……このお子様にか……?
またまくらに視線を戻す。
「なに? なんなのさっきから?」
まくらも不審そうな顔をしてきた。
──うぅーん……
どうにも納得行かず、難しい顔になっていく計佑だった。
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──どうしたんだろう計佑くん……何だかさっきから、ちょっと変……
きっと自分と同じ事を思い出してくれていて──赤い顔をしていた筈なのに。
突然視線を逸らしたと思ったら俯いて。難しい顔をし始めて、また明後日の方向を見だしたり──
そんな計佑を見ていたら、不安が募ってきた。
資料室で、幼なじみというコの話を聞いていた時のような……
──……こっちをちゃんと見て……
昼間みたいに、何かまたでっち上げてでも。
彼に話しかけて、触れて、私だけを──そんな欲求に憑かれて動き出そうとした瞬間、
──ピリリリ……
ケータイのアラームが鳴った。その音で、我に返って。
「えっ!! もうそんな時間!?」
ケータイを取り出し、時間を確認し、アラームを止めて。
「計佑くん!! もう戻らないと日が暮れちゃう!!」
慌てて計佑を急かした。
雪姫としては、夜の海なんて絶対にごめんなのだ。危機回避というより、霊回避の意味合いで──
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外に出ると、随分天気が悪くなっていた。
空は黒雲で覆われ、雨も降り出している。かなり風も強い。
「昼はあんなに天気良かったのに……?」
「計佑くん早く早く!! 急いでボートの所に戻ろうよっ」
雪姫が腕を引っ張ってくる。
とりあえず逆らわずに、小走りで来た道を戻り始めるが──
──こんな天気の中じゃあ、ボートを使うわけにはいかないと思うんだけど……
怯えて焦る雪姫に対して、ちょっと言い出せない計佑だった。
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──結局、ボートのところまでは戻らなかった。
いよいよ荒れてきた天気に、ついに計佑は
「この天気じゃ海渡るのは絶対無理です。しばらく様子を見ましょう」
と雪姫を説得し、道中の寂れた民宿に避難したのだった。
「……ボロい……」
「……カビくさい……」
「……コワイ……なっななんでもないっ!!」
一人毛色の違う感想が混じっているが、雪姫の言葉も無理はなかった。
太陽が完全に隠れてしまった暗がりの中、激しい風雨にボロ建物は悲鳴をあげている。
昼間に過ごしたボロ屋敷より、こちらのほうが更に恐怖を煽る環境だった。
「ちゃんと天気予報見
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