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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第13話 『島編第2話・すごく敏感な雪姫先輩「こっちをちゃんと見て……」』
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トになる──」

言いかけて、ピキリと固まる。
──また余計な事を言ってしまった。雪姫の顔がみるみる赤くなる。

「あっぁ……すっすいません!! いきなり身体さわったりして……支えるにしても、一声かけるべきでしたよね……」

色恋には鈍い少年だが、さっきの行動の何がまずかったかぐらいは流石にわかった。

「うっううん……私が大袈裟に反応しちゃったのが悪いんだもの。ごめんね、私ちょっとくすぐったがりだから……」

──最初ハシゴから落ちそうになった反応は、くすぐったいというより怯えてたのが大きそうだけど……?

そんな意地の悪い事を雪姫に言える計佑でもなく。

──まあ確かに、倒れてからの先輩の反応は敏感な人のそれだったもんな……って、う!?

あの時の雪姫の、なんだか色っぽかった悲鳴を思い出してしまい──身体(主に一部)が落ち着くまでの時間を延長してしまう少年。

──それにしても……ほっそい腰だったな先輩……

それでも、雪姫の事を考えてしまうのはやめられない。

──まくらよりも背は高いのに、まくらより細かった気がする……なのに柔らかさはまくらと変わらなかったし……

改めて、雪姫のスタイルの良さに驚く。

──でも、まだわき腹とかでよかったかも……
今までのこと考えたら、オレの場合もっと変なトコ触っててもおかしくないもんな。
またそんな事して嫌われたりしたら……せっかく好きなんていってもらえたのに。

そこまで考えて、はたと気づく。

──なんで先輩に嫌われたくないんだ……いやっ、これは別にっ!! 変な意味じゃなくてっ、
嫌われるより好かれてるほうがいいのは当たり前のコトでっ、そんだけのことだしっ!!

ブンブンと頭を振る。

──あーもーだからーっ、今はまくらを戻すコトが最優先!!

……そんな風に、計佑はいつも通り、深く考える事からは逃げ出すのだった。

─────────────────────────────────

落ち着いた二人と一人が室内を見回してみると、
ベッドがあったり写真が飾られていたりで、普通の生活環境だった様子が伺えた。
飾られていた写真には美月芳夏と男性の仲睦まじい姿。どうやら美月芳夏の部屋だった様子だ。

「美月芳夏って人……こんなトコにいたのか? でも……なんでこんな地下なんかに?」

訳がわからずに、計佑は首をひねる。
雪姫の様子を見ると、何やら本棚を調べているようだった。
まくらに話しかける。

「おいまくら、お前はどう──」

まくらが、目を見開いて写真に見入っていた。

「どうしたまくら? この写真になんか気になることでも──」
「わーなつかしー!!
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