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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第12話『島編第1話 "テレパシー"の真意……?「事故だもん! ノーカウントだからねっ!?」』
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く床がきしむ音が聞こえて、拳を止めた。
その音の方へと振り向くと、

<i>「お札ってなにっ!? 呪いのお札とかそういうやつっ!!?」</i>

もう泣きだしている雪姫が、全力でこちらに駆けてきていた。

「せっ先輩落ち着いて! ここ足場悪いですからっ」

振り返りまくらを睨むが、まくらはまくらで、
『お前が大声出すから悪い!!』みたいな目でこちらを見ている。
"おま、ふざけんなよっ" という怒りが湧くが、今は先輩を落ち着かせないと──そう考え、顔を前に戻す。
けれど、もう随分と雪姫は肉薄していた。
──本当に、目前まで。

─────────────────────────────────

計佑の「御札ァ!?」という叫びを聞いてから──
もう雪姫の頭の中には、計佑の元に駆けつける事しかなかった。
それなりに明るい部屋ということや、計佑とのやり取りを経て最初よりは随分と恐怖が和らいでいたとはいえ、
霊の存在などを思い出してしまっては、平然となどしていられなかった。
計佑が何か言ってきているがそれも耳に入らず、少年の胸に飛び込もうとして──足が滑った。
幸い、もう計佑の胸に飛び込む最後の一歩を踏み切るところだったから、目的自体は無事果たせた。
でも──勢いがつきすぎてしまった。
微妙に横へとずらす筈だった顔も、殆ど修正できずに──真正面から計佑に飛び込んでしまった。
咄嗟に少年が肩を支えてくれたから、ゴツンと派手な衝突にはならずにすんだのだけれど──

ちゅっ──

自分の口唇と、少年のそれが重なるのまでは避けられなかった。

──……!!?!!??!!

しばしの硬直の後、バッと慌てて離れる。
計佑が真っ赤になっていた──けれどもしかしたら、自分はそれ以上に赤くなっている気もした。

<i>「ごっ……ごめんなさいっっ」</i>

声が上ずった。

「つっ……つまづいちゃって……どうしようっ!? 本当にごめんなさいっ」
「あ……はは、は……」

計佑はこわばった顔で笑っている。

──ああ〜〜っ!! 何しちゃってるの私〜〜!!

穴があったり入りたいとは正にこの事だった。真っ直ぐ計佑を見れない。なんだか目がぐるぐるもしてきた。

「じっ……事故だからっ!? わざとじゃないからねっ!? 」
「はは……はい……」

必死で言い訳を重ねると、カクカクと計佑が頷いてくる。

──本当に事故なのーーっっ!!!

本当に事故で、わざとじゃなくて、事故なのだ。だって──

──こんなコトなら、今朝ガマンなんかするんじゃなかった!!!

計佑の同意を得られないのは同じでも、
事故で失うファーストキスと、自由意志で捧げるファ
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