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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第12話『島編第1話 "テレパシー"の真意……?「事故だもん! ノーカウントだからねっ!?」』
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とは違う──何かを気にしていて、ちゃんと自分を見て話してくれない姿に……不安が湧いた。

「……ちょっと人差し指かしてっ」

言いながら、計佑の目の前まで歩み寄る。

「えっ?」
「いいからっ」

戸惑う計佑の右手を、自分の左手でとって──

「……テレパシー」

計佑の右人差し指に、自分の右人差し指をちょんっと当てた。

「はぁっ!? なっなんですかそれっ……?」

計佑が赤い顔をして慌てる。
少年が自分だけを見てくれるのを感じて、ようやく雪姫の心は落ち着いてきた。
──そのかわり、恥ずかしさが湧いてきたけれど。

「……なんだか計佑くん、何か隠してるような気がして。これでキミの心、分かればいいのになぁ……って思ったのっ」

そんなのは、殆どでっち上げで。本当の理由は、計佑の気を引きたいからだった。
恥ずかしい真似だろうと、何だか今、じっとしていられなかったのだ。

──恥ずかしさで少年の顔を真っ直ぐ見れなくて、
雪姫は先のセリフの最中に、計佑が顔を硬直させたのには気付かなかった。

「なんて、今のちょっと恥ずかしかったかなっ」

自分でツッコんで、空気を誤魔化してみる雪姫だった。

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「──ちょっと恥ずかしかったかなっ?」
「いやっそんなっ、全然っ──」

"可愛かったです" と続けそうになって、慌てて計佑は口を閉じた。

──またオレはっ……もうちょっと考えてから喋れっての!!

雪姫の方もまだテレテレとしていて、そんなまごついた計佑に気づく余裕はなかったようだ。

「よしっ! じゃあ……あの女の人の痕跡を、手当たり次第探そーっ!!」
「はいっ、よろしくお願いします!!」

照れ隠しにか手を突き上げてみせる雪姫に、やはり大袈裟に返事をしてみせる計佑だった。

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「──おい、お前は探さなくていいからさ……」

手持ち無沙汰なのか、雪姫の目を盗んでは資料を捲ったりしているまくらに注意する。
何かの拍子に雪姫に見つかったら面倒だ。
暇なのもわかるが、やはりここはじっとしておいてもらわなければ。

「えーでも……私のための調べ物なんだよ? 何もせずにじっとはしてられないよぉ……」

まくらが食い下がってくる。

「うーん……じゃあこうしよう。ひと通り見て回ったけれど、何か見落としがあるかもしれない。
お前はココ以外を、もう一度探してみてくれないか?」
「……えー……?」

妥当な提案だと思ったのだが、まくらは何やら不服そうだ。

「……何だよ? 自分も何かしたいっ
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