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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第12話『島編第1話 "テレパシー"の真意……?「事故だもん! ノーカウントだからねっ!?」』
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騒ぎにもしたくないから、先輩にも黙っていてほしいって話なんです」
「……そうなんだ。それで……いてもたってもいられなくて、色々調べようとしてるってこと?」
「……はい」

計佑の返事に雪姫は一瞬ためらったが、また質問を続けてきた。

「……厳しい言い方になるけど……カルテとか見つけたとして、素人の計佑くんに何かわかるのかな……?
お医者さん以上のコトが……」

計佑がぐっと言葉に詰まる。調べたい事の一つに、
『自分と同じように生き霊状態を認識できた人がいたか』
という事があるのだが、そこまでは流石に話せない。
黙りこんでしまった計佑を見て勘違いしたのか、慌てて雪姫が謝ってきた。

「ごっごめんね!? 大事な人が大変なコトになったら、じっとしてられないのは当たり前だよね。
特に計佑くんみたいな優しい人なら尚更だもんね!! ……変なコト言って、ごめんなさい」
「……いえ、俺の勝手な都合に先輩は色々と協力してくれてるんですからそんな……謝るのはこっちの方です」

微妙な空気になってしまい、お互いに黙りこんでしまう。

──なにやってんだ俺……先輩巻き込んでおいて、こんな風に気まで使わせちゃってっ……

計佑は頭を振ると、ことさら明るい声を出してみせた。

「まあその、ホント心配いらないとは思うんですけどね!! オレの前じゃ全然元気にしてますから!!」
「……オレの前じゃ元気……???」

雪姫が不思議そうな顔をする。
はっとした。空気を変えようと、何も考えずに発言してしまった。
まくらが「バカっ何いってんの計佑っ」と肩を叩いてくる。

「ああっいやそのっ、眠り続けてるっいっても昏睡状態とかじゃなくて、グーグー寝てるだけなんですよ!!
寝相わるいわ、寝言も言うわでホント!!
先輩のおじいさんっていう先生も『大丈夫』って保証してくれたし、ホント今スグにでも起きそうなくらいですから」

その言葉に、雪姫も安心したように笑ってくれた。

「そっか……よかった。おじいちゃんがそう言うくらいなら安心だね」
「え……そうなんですか?」

軽かったり、うっかりしてそうだったりの老医師。
内心あまり信頼出来ていなかったのだが、思わず顔にも出してしまったようだ。
雪姫は苦笑すると、

「……ああ見えておじいちゃん、ほんとお医者さんとしてはすごいんだよ。
おじいちゃんが保証して治らなかった人なんていないんだから」

そう言ってくれた。

「へえ……そうなんだ。じゃあ、そんなに焦る事もなかったのかな……」

まくらと顔を見合わせる。まくらはちょっと拍子抜けした様子の顔をしていた。

──オレも多分そんな顔をしてるんだろうな……

そんな
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