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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第12話『島編第1話 "テレパシー"の真意……?「事故だもん! ノーカウントだからねっ!?」』
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漸く力を緩めてくれて──
しかし完全に離れることはなく、今度は計佑の腕を抱き込んできた。
胸が押しつけられる場所が変わっただけで、これでは完全には落ち着けない。

「せっ先輩、だからあのっ──」
「中の作りが複雑そうなのっ!! 迷子になっちゃうからっ、ほらっちゃんとついて来てね!!」

計佑の困惑などお構いなしに、雪姫はぐいぐい引っ張ってくる。
チラリとまくらを振り返ると、相変わらずまくらは固まっていて。
なんだか後ろめたくなったが、結局計佑は雪姫に逆らわず探索を始めるのだった。

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屋敷の中は、かなり暗い場所が多かった。懐中電灯を片手に、歩を進めていく。
比較的明るい場所でも、雪姫は震えながら計佑の腕にしがみついたままだったりした。
その状態にはどうにも落ち着けないし、怯える姿が不憫なので雪姫へと提案してみる。

「あの、先輩……恐いんでしたら、外で待っててもらっても──」
「外に一人だって怖いじゃない!!」

くわっと雪姫が噛み付いてきて。
計佑が驚きに目を見開いていると、雪姫がはっと我にかえったのか、コホンと空咳をついた。

「……まあ恐いっていうのは、人気のないところに一人きりでいるのが不安とか、そういうコトだけどね?
別にオバケがどうのとか、そういうワケじゃないんだからね?」

──語るに落ちたその姿に、つい計佑は吹き出してしまった。

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「ああっ!! 何笑ってるの!?」

雪姫は、思わず計佑の脇腹をつまみ上げてしまった。

「たたっ……いやすいません先輩。でもその言い訳は……」

計佑が苦笑しながらも言ってくる。
わかっている。
自分でも、こんなバレバレのウソ、かえってみっともないんじゃあ──そうも思うけれど。
それでも、オバケが怖いなんて情けないトコロは見せたくなかった。
彼に対しては素直に、正直でありたいと思っているけれど、これはまた話が違う──そんな乙女心だった。
けれど。

「……ごめんなさい、つねったりして」

自分の恥ずかしさ、みっともなさを誤魔化すために、よりにもよって計佑に当たってしまうなんて。
どこまでも計佑に甘えきってしまっている自分が、また恥ずかしくなった。
昨日もそうやって、あんなとんでもないことになってしまったのに、これじゃあまるで反省できていない。

「…………」
「別に、そんなに恥ずかしがるコトないと思いますよ」

落ち込みかけたところに、さらりと声をかけられた。

「女のコらしくていいじゃないですか。
完璧超人の先輩より、こういう人間味み
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