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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第12話『島編第1話 "テレパシー"の真意……?「事故だもん! ノーカウントだからねっ!?」』
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だった。

「……あれ? どーかしたの?」

リアクションを起さない計佑に、まくらが訝しげな顔をする。

「──っ、いやなんでも!!」

慌てて金縛りを解く。
まくらは、昨夜の雪姫との一幕は知らないのだ。
これ以上ツッコまれてボロが出て、それであの一件がバレたりなんてのは拙い──

──……マズいって……何がまずいんだ?

今のまくらに知られたところで、まくらの口から噂になるという事などありえないのに。
──『まくらには知られたくないと思ったんだけど──』
そこで、硝子の一言が思い出された。

──須々野さんがあんなコト言うから……一瞬、ホントにそんな気がしただけだろ。

そう結論づけて、この事に関して考えるのはやめた。それよりも今気になるのは、やはり雪姫の事だった。

──違うって思ったんだけど……本当に違うのかな……?

今朝の言動や、二人きりになってから時折見せる、彼女の恥ずかしそうな顔などが、また計佑を惑わせていた。

──危機的状況を一緒に過ごして恋愛感情と勘違い──なんて話を聞いたことあるけど。例えばそういうことなのかな……?

どうしてもそういう風にばかり考えてしまう少年。
──やっぱりどう考えても、あんな綺麗で可愛い人が自分なんかに──
そんな考えに行き着いてしまうのだった。

どこか沈んだ気分になって屋内に入ろうとした計佑に、

「チャンスあったら、手くらいつなぎなよ」

まくらがまたそんなアドバイスを寄越してくるが、

「だから別に……」

そう返事をした瞬間。

<b>「キャーーーーーーッ!!」</b>

雪姫の悲鳴が奥から聞こえてきて。見ると、雪姫がダッシュで戻ってくるところだった。

<b>「なんでついて来てないのぉっ!? 」</b>

そして、そのままの勢いで計佑に抱きついてくる。
──ドキィッ!!
雪姫の豊かな胸が、自分のそれに押し付けられた。
あばらに痛みが走ったが、雪姫の胸のボリュームと柔らかさを感じて、なんだか痛み以外のモノも走った気がした。

「私ひとりでどんどん先行かせて!! バカァ!!」

雪姫が震える身体で、計佑の首にかけた腕の力をますます強くしてきた。
お陰であばらの痛みは一層強くなるのに、頭に上る血はなんだか心地よい感じもして──
陶然としそうになったところで、まくらの視線に気付いた。
まくらが、ぽっかーんとした顔で見つめてきていた。

『あんな情けない顔初めて見たよ……なんか気持ち悪い』

昨日のまくらのセリフを思い出し、それで正気に戻れた。
「せっ先輩っ……わかりましたっごめんなさい!! だからその……もう離れて……」

雪姫の背中をポンポンと叩くと、
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