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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第12話『島編第1話 "テレパシー"の真意……?「事故だもん! ノーカウントだからねっ!?」』
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りが強かった。
雪姫に必死に否定されて、ようやく申し訳ない気持ちが上回ってきたけれど……
さっきの雪姫の言葉で、また全身が熱くなってきたくらいで。

「……その……俺も、全然イヤとかそんなことはないです……はい、全然……」

それでも、初心な少年に言えるのはそれくらいだった。

「……そ、そうなんだ。うん、それなら……いいんだけど……」

けれどそんな言葉でも、今の雪姫をまた真っ赤にするには十分で。
二人して、気まずくも甘い空気を醸し出していたら──

「……で、一体なにがあったの?」

まくらがジト目で尋ねてきた。
ハッとする。完全にまくらの存在を忘れていた。
雪姫が飛び込んできた時、まくらのことは背に回していて。
そして雪姫の勢いに押されて、まくらを壁との間に挟んでしまっていたので、
まくらには、問題の場面を見られてはいないのだった。

──といっても、ここまでの会話で何となく想像はされてしまってそうな気もするけど……

まくらがふわりと宙に浮いて、上から見下ろしてくる。
計佑は、逃げるように向きを変えて。

「何があったのよー……何かあったから事故なんでしょー?」

うねうねと絡み付いてくるまくら。それでも計佑は何も答えなかった。
雪姫を目前にして話す事など出来なかったし、そうでなくても、今あった事など話せる筈もなかった。

まくらすら、まともに見れない状態の計佑。
そのせいで、まくらの表情には気付けなかった。
振る舞いこそいつも通りだけれど、その表情は寂しそうで、不安そうだという事には──


─────────────────────────────────


<12話のあとがき>


8話での、コンビニでスレ違いになってしまった発端の、計佑の吹き出し。
今回また似たようなコトが起きて、でも前より確実に距離が縮まった二人は。
……そんなトコを書いたつもり。
……描きたかったんですけどネ。
うーん。まあまあ書けたんではと、自分では思ってるんですけど……(-_-;)
一応、計佑のここでのセリフは、コンビニの時に言えなかったこと──って考えても、
違和感ないものにはなってるかなー? とは思うんですが。
「子供のおもちゃが好きでもいいじゃないですか、完璧な人よりも──」って感じで。

『テレパシー』は、僕的には最高のシーンの一つなんですけど、
だからこそ、この辺の雪姫の心を妄想するのは大変でした……いや、ここの話では直前の会話とか改変しちゃってるので、
厳密には原作先輩の心を妄想してるのとは違うのかもしれませんm(__)m

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