第二十七話
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礼させてもらう」
一礼して、イルマ中尉と共に部屋を後にするのだった。
悠斗sideout
香月side
不動准将が部屋を去るのを見送り、話を始める。
「それで、ピアティフ現状はどうなっているの?」
自身の有能な秘書に尋ねる。彼女は、非常に有能だ。冷静な判断力に、卓越した事務能力。私にとっても大事な部下だ。
「はい。先程入手した情報では、佐渡島ハイブ建設で停滞していた、進行が再び再開しまし。帝国本土防衛軍は各所で必死に防衛に当たるも、BETAの進行を止められないでいます。
また、在日米軍が撤退したことによる兵力不足も一因になり、防衛ラインの死守に限りが見えています。おそらく、埼玉県辺りまで防衛ラインが下がるでしょう。また、今回の米軍の撤退で、日本国内では反米感情が一気に高まるでしょう」
「そう。分かったわ。引き続き情報収集に当たってちょうだい」
「かしこまりました」
敬礼して部屋を出ていった。社と二人きりになる。沈黙が部屋を支配する。
(様は、アメリカが自分達の衛士を無駄死にさせたくないから撤退したら、BETAが進行してきた。いくら何でもタイミングが良すぎるわね。けど、BETAが人間の考えが分かるはずがないから、偶然か。ともかく、何か手を打たないと帝国が滅亡する可能性が高くなるわ。不動准将が動くとは言え、此方も手を打てるようにしないと)
私は立ち上がりドアに手を開けて部屋を出て、研究室に向かうのだった。
香月sideout
社side
私は今日会った不動准将の事を、考えています。香月博士に言われてあの人をリーディングしてみたら、全く読めませんでした。私のリーディング能力は、人の感情を色で表して、読み取る事ができます。初めて香月博士に会った時には、複雑に色が混じりあい読み取る事ができませんでした。しかし、あの人からは色すら感じ取れませんでした。
「不思議な人でした」
何の色すら感じられないあの人が、また会いに来てくれるそうです。私の能力を知りながら普通に接したあの人が、不思議で仕方ありません。
今度来たときは、私の能力が怖くないか聞いて見たいと思います。もしかしたらあの人もまた、私と同じような人なのでしょうか?
そんなことを考えながら香月博士と共に、研究室に足を進めるのでした。
社sideout
神様side
「やはり、内緒でリーディングフルブロック付けといてよかった!不思議系少女社霞ちゃんが、困った表情が堪らない!いやー、良かったわ」
今日もヴァルハラで、悠斗の活躍を見ているゼウスじゃ!今日悠斗を覗いていたら、不思議系ウサ耳少女と会ってはおった。
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