第二十七話
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実際、俺は中立を維持しているが第五計画、特にG弾を使う事に反対だからな。別に今回の訪問は挨拶が主目的なだけで、俺と香月博士が接触したことで、何らかの取引が有ったと勘ぐる連中がいるだろう。特に俺の正で、軍事産業が冷え込んでいる大国がな。
俺の答えを聞いて、安堵する香月博士。
銃を下ろし片付けた。
「そう、申し訳ないわね、わざわざ気を使ってもらって。ある情報筋から、私の命を狙っている奴がいるから、気をつけろって言われてね。もしかしたら、不動准将が狙っているのかと思ったから今みたいなことを、してみたのよ」
「なら、社少尉は別室居てもらい、リーディングの対象を見てもらって、無線で返事をもらうようにした方が良いだろう」
原作の白銀にしたようにな。そっちの方が手っ取り早いし、安全だからな。
「本来ならそうするわ。今回は引っ越して間もないから、部屋が足りなかったから一緒に居るの。それに不動准将ならまず、私と敵対する理由がないですからね」
椅子に座り脚を組む香月博士。かなりフレンドリーに接してくる。
「まあ、良いさ。用事は住んだから、失礼させてもらおうかな」
「あら?随分お早いお帰りで?もう少しゆっくりされていってわ?」
「なーに、艦に戻れば書類の山と戦わなくてはいけないのでね。早めに戻りたいのですよ」
まあ、嘘だけどな。もうすぐアメリカ政府が日米同盟を一方的に破棄するからな。その後の対策を練る時間が欲しいだけなのさ。そんなやり取りをしていると、突然ドアが開いて、ピアティフ中尉が駆け込んできた。
「大変です!アメリカ政府が日米同盟を一方的に破棄しました!理由は、帝国軍の度重なる命令不服従だそうです」
部屋の中の空気が一気に張りつめる。先程までの、楽しげな空気は吹き飛び、戦場のような雰囲気に変わった。更に、イルマ中尉も飛び込んできた。
「ホシノ少佐より緊急入電です!BETA群が、東進を再開しました!」
「な、なんですって!!」
「イルマ中尉、本当か?」
香月博士が大声を上げる。アメリカ軍が撤退した挙げ句にBETA群も東進を再開したとなると、防衛ラインを構築している、帝国軍の戦力では防ぎきれない恐れが出てきた。
「はい。先程、長野県付近で停滞していたBETAの活動が再び活発化して、東進を再開しました!」
「急いでビッグトレーに戻るぞ!車を出せ!」
「シーマ中佐が既に待っています」
「分かった。すぐに行く。すまない香月博士。BETAが進行を再開した為、指揮を取りに戻る。今回はこのような事態でろくに話もできなかったが、次回会える様ならゆっくり話しをしましょう」
香月博士に向かい合う。
「状況は分かりました。今回はこれ迄にしましょう」
「すまない。失
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