第二十七話
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用件でしょうか?生憎此方も引っ越して間もないので、忙しいのですが?」
「いや、挨拶に来ただけだが?」
「「え?」」
香月博士とピアティフ中尉が驚いた表情になる。まあ普通、挨拶の為だけにアポイントを取る人はいないよな。
「本当に挨拶に来ただけなの?」
「ええ」
社少尉を見て確認をする香月博士。しかし、社少尉が縦に首を振るかと思っていたら、横に振りました。なんでだ?
「香月博士。不動准将は読めません」
「え?!社、本当なの?」
「はい。嘘ではありません」
二人にしか聞こえない、小さな声で会話する社少尉と香月博士。
それが聞こえた俺は俺で、訳が分からなかった。
(あれ?社霞って、ESP能力は生まれた世代の中でも、トップの筈なのに俺の思考が読めないって、どう言う事だ?)
自分の能力を思い出してみるが、リーディング防止能力なんて頼んだ覚えがなかった。
「すいません不動准将。出来れば、貴方を含めた三人で話がしたいのですが、よろしいですか?」
「ええ。構いませんよ」
香月博士から急に、三人での話し合いを提案されたが、特に問題があるわけでも無いので提案を受けた。
「ピアティフ。二人を別室に案内してちょうだい」
「かしこまりました。二人とも此方にどうぞ」
ピアティフ中尉がドアを開けて外に出る。シーマ中佐が俺を見たので、頷ずく。それを確認すると、二人とも部屋を出ていった。
「それで、話とは一体何ですか?」
「不動准将、貴方は社の事を何処まで知っているの?」
「彼女の本名ですか、トリースタ・シェスチナでしたね。第三計画の生き残りでしたね。それが何か?」
何やら苦虫を食ったような表情で、俺を見る香月博士。いやおかしいな、敵対するつもりは無いんだけどな。
「そう。なら、貴方は社のリーディング能力を知っていたのね。それで、今日来た本当の目的は何?挨拶に来たなんて冗談は、1回だけで充分よ」
本気で、俺を睨み付けてくる香月博士。あれ?あれ?なんか、どんどん印象が悪くなってる気がするんですけど。
「本当に、挨拶に来ただけなんですが」
極めて落ち着いた表情で返事をする。
しかし、次の瞬間俺は銃を突き付けられていた。なんでさ。
「いい加減にしなさい。冗談は嫌いなの」
銃口を俺に突き付ける。 しかし、全く怖くなかった。今の俺なら、銃弾処か、光線級のレーザーを受けても無傷で居られる程強くなっているから、問題なかった。ましてや、ロックが掛かっている銃など玩具に等しかった。
「まあ、強いて言うなら俺の目的は達成されたからな」
「どう言うこと?」
「俺と香月博士が接触したことで、第五計画の連中に牽制になれば良いからな」
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