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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第11話『雪姫の添い寝と次の朝、一方硝子は……「まくらには内緒にしておくから」』
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綺麗だと言ってくれた。
命がけで助けてもくれた。
望みはあるのかもしれない。
──ううん、そんなの関係ない。
あふれそうなこの気持ちを、もう抑え切れないから。だから、ただ一言だけでもいいから、伝えたい──
「好き」
─────────────────────────────────
──……え……?
最初に計佑が抱いた感想は、ただの疑問だった。
雪姫が何やら独り言のような感じで話し始めたと思ったら、決意表明のような事を言い出して。
その後、何を言うのかと思ったら、二文字の言葉が雪姫の唇から飛び出して。
その言葉自体はもちろん慣れ親しんだ日本語で、意味なんて簡単で、むしろ簡単すぎるものだったけれど。
それでも今、唐突すぎて全くの予想外で、理解がまるで追いつかなかった。
薄暗い部屋でもわかるくらい、真っ赤な顔の少女。
未だ見慣れない、類まれな美貌の先輩が、そんな赤い顔でじっとこちらの目を上目遣いで見つめてきている。
それでも尚、ぼーっと雪姫を見つめ返している内に、
「……好き」
もう一度言われた。
……そして、ようやく理解が追いついた。
──……好き……て……え!? ええええ!!? おっ……俺の事!!?
白井先輩が──俺なんかのことを……!!??
慌てて、雪姫の反対側を振り向いたりしてしまう。
勿論、誰もいなかった。
相手を間違っている……訳でもないらしい。雪姫のほうに顔を戻す。
ドックン、ドックン──!!
鼓動が一気に高まっていた。
雪姫は変わらず赤い顔をしていたが、
計佑の長い沈黙に耐えられなくなったのか、ギュっと瞼を閉じて唇をかみしめている。
相手が合っているのなら、或いは何か聞き間違えたのでは……?
と一瞬考えたが、二度も聞いたし、こんなに雪姫が恥ずかしがっているしで。
……いよいよ間違いなさそうだとわかったら、鼓動が更に激しくなった。
「けっ……計佑くん……今の……」
瞼をギュッと閉じたまま、雪姫が言葉を絞り出してくる。
「聞こえ……たよね……?」
そろ……っと、雪姫がまた瞼を開いて、計佑を見つめてきた。
「……っぁ……きっ……聞こえました……」
──けどっ……何を言ったらいいかさっぱりわかんないんですっ!!
その時、急に雪姫の感じが変わった気がした。
<b>──かっ……かわいい……!!</b>
きゅうっと身体を縮めて、真っ赤な顔でじっと自分を上目遣いで見つめてくる少女が、
綺麗というより可愛く見え始めた。動悸がもう限界を超えそうだった。
──スッゲーかわいい!! 先輩かわいいよ……!!!
…
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