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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第11話『雪姫の添い寝と次の朝、一方硝子は……「まくらには内緒にしておくから」』
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またメシ買ってこないとな……
昨夜コンビニで買っておいたまくらの為の食料は、茂武市やカリナが夜食にと平らげてしまっていた。
雪姫には待てと言われたけれど、やはりまくらを捜さないと。そう考えたところで、
「お待たせ計佑くん。コレ……見たがってたやつだよ」
雪姫が古いアルバムを運んできた。
「あっ……!? 」
──あの写真の人のっ!?
ついに見られる手がかりに、慌てて飛びついた。開いてみると、一ページ目から美月芳夏の写真があった。
──確かにあの人だ……!!
パラパラと、どんどんめくっていく。
どうやらこのアルバム全部が、美月芳夏の写真を収められたもののようだった。
「ひいおじいちゃんの患者さんだったんだって」
「ひいおじいちゃん……?」
──という事は、あのじいさんも直接知ってるわけじゃないのか……?
なんだかまた手がかりが遠のいた気がして、ちょっと気分が沈んだ。
「さっきおばあちゃんに聞いてみたんだけど、それ以上詳しくは知らないって言うし」
とはいえ、計佑も諦めきれない。やはり直接おばあさんにも話を聞いてみたい。
そう雪姫にも頼もうとしたところで、
「……その写真」
雪姫が一枚の写真を指さした。
「え? ……この写真がどうかしました?」
「なんかこの写真の建物……見覚えがあるんだよね」
その一枚の中の、美月芳夏が立つ後ろの、建物を指して雪姫が言う。
「ひいおじいちゃんが昔やってたっていう病院の療養所じゃないかな……」
雪姫がぽつぽつと説明を続ける。
──ここから少しボートで行ったところの小島にある。
──子供の頃、祖父に連れていってもらったことがある。
──その頃にはもう使われてなかった事。
──資料とかがまだ残っているらしく、祖父はそれが目当てだったらしい。
そんな話を聞かされて、俄然興味が湧いてきた。
──この人がいたっていう療養所……そこに資料が残ったままだというならもしかして……!!
「……やっぱり大分気になってるみたいだね。行ってみる?」
「はい!!」
雪姫の言葉は、まさに望むところだった。
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まくらが、砂浜に座り込んでいた。
体育座りをして、左手の小指を見つめている。その表情は、いつになく暗かった。
「まくらーっ!!」
そこに、コンビニ袋を携えた計佑がやってきた。
「……計佑」
「やっと見つけたーっ、せっかくいいニュースがあるってのにお前どこいってたんだよ!!
おらっ、メシも持ってきてやったぞ!! ……っても……食えるのか?
モノ触れなくなったとか、昨
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