暁 〜小説投稿サイト〜
白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第11話『雪姫の添い寝と次の朝、一方硝子は……「まくらには内緒にしておくから」』
[7/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
!? 」
驚いて軽くのけぞると、雪姫はカリナ達には見えないように、ウインクまでしてきた。
──なっなにこれっ……ホントにこれ、"人として好き" ってだけ……なのか!?
さっき出したばかりの結論が、揺らいでしまう。
──いやでもっ……またいつものようにからかってるだけ……とか……?
……けど、人前で先輩がからかってきたことは今までなかったような……
また頭がぐるぐるしてきてしまう。
「はい、あーんして」
結局熱い頭のままで、言われるがまま口を開いてしまう。
そうして雪姫が、「あー……ん……」言いながら、口の中にスプーンを差し入れてきた。
「……どうかなぁ? 計佑くんの口に合うといいんだけど……」
心配そうに、でもどこか期待を込めた瞳で見上げてくる。
「うっうまいですよ……スゴクおいしいです」
「ホント!? ……よかった……」
ホッとした、そしてすごく嬉しそうな笑顔を雪姫が浮かべて。
「じゃあまた……あーん……」
「あー……熱っ!?」
今度の具は一際熱くて、思わず悲鳴が出た。
「あっごめんっ!! ……ヤケドしてない!?」
「やっ大丈夫ですっ」
「……ふーふーもしたほうがいいのかな?」
雪姫が上目遣いで尋ねてくる。
「いやそれはっ!? 」
恥ずかしすぎます、とは言葉にできなかったが、
「ふふ……それはさすがに恥ずかしいかな?」
やっぱり幸せそうに雪姫が笑って。
──計佑は、もう雪姫の事しか目に入らなくなってしまうのだった。
─────────────────────────────────
雪姫の方も、実は内心、相当恥ずかしがっていた。
けれど、それ以上に舞い上がってもいた。
今までは、一応人前では抑えていた部分もあったのだけれど……もう、そんな我慢は出来なくなっていた。
カリナや茂武市の、ぽかんとした視線は気になるけれど、
『私のせいのケガだから』という免罪符だってある。それで開き直れた。
──幸いな事に。
計佑の方を向いている雪姫には、隣に座っていた、今は後ろにいる硝子がどんな顔をしていたのかは……見えなかった。
─────────────────────────────────
朝食後、未だ席に残っているのは計佑だけだった。
食事が終わると、「ちょっと待っててね」と言い残して雪姫は食器を運んでいった。
別に歩けない訳でもないし、せめてそれくらいは自分でやりたいところだったけれど。
そして今、計佑は早く外に出たい理由もあってそわそわとしていた。
──まくらは一体どこいった? メシもずっと食ってないハズだし。
コンビニ行って、
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ