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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第11話『雪姫の添い寝と次の朝、一方硝子は……「まくらには内緒にしておくから」』
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顔が熱くなる。

「じゃあ……待ってるね」

上目遣いで微笑む雪姫の顔色も……真っ赤だった。

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──うおおおお!!!
なんなんだこれっ!? めっちゃハズかしいっ……!!
先輩の顔を真っ直ぐみれなかった……っ!!

バシャバシャと顔を洗いながら、昨夜答えが出なかった問いにまたチャレンジする。

──何も言わなくていいと先輩は言った……
付き合って欲しいとか、そういうワケじゃないってことか?
すると…… "恋愛感情の好き" じゃなくて、"人として好き" とかそういう話だったりするのか?

……あの状況でそんな訳はないのに、相変わらず、とんちんかんな事を考えてしまう少年。

──なんか先輩、昨日の俺の事、色々勘違いして過大評価してたみたいだし……
そうだよ、偶然見つけたなんて与太話を、超能力とか何とか大袈裟に受け止めてたくらいだもんな……
そっか、そういうことだったんだ!!

……今度はあながちズレてはいない考え方だったが、
そもそもの立脚点が間違ってるので、やはり導かれた答えは明後日の方向のものだった。

──な〜んだ……悩んで損した。
……そうだよなー、あの白井先輩がオレみたいのに、……なんて……

さっきまでの熱い気分が、一気に冷めて。
暗く沈んでさえいったけれど、その理由については、やはり考えようとはしない少年だった。

─────────────────────────────────

計佑が食卓へ向かうと、もう食事の準備はできていた。茂武市たちも揃っている。
計佑の為に用意してある席は、雪姫の左隣で──向かいにはカリナと茂武市、硝子は雪姫の右隣──
その席につくと、すすっと雪姫が寄ってきた。

「利き腕ケガしてるから、食べるの大変でしょう? 私でよかったら……手伝わせて?」
「えっ!? いやっ……そんな別にっ」

落ち込んだ気分が、それだけのやり取りで、また高揚するのを感じた。
「遠慮しないで」

雪姫が計佑の分のスプーンを手にとった。
ちらりとカリナ達を見やってから、

「これくらいはさせて……計佑くんのケガは、私の責任なんだから」

そう、赤い顔で言う雪姫。
しかし計佑は、その言葉にまた少し気分が沈んだ。

──そっか……やっぱり昨夜からの先輩の態度は、ただの責任感か……

「……先輩。昨日も言ったけど……先輩には責任なんてないんです。だから──」

言い終わる前に、雪姫がすっと計佑の耳元に唇を寄せてきて、

「好きな人のお世話くらいさせてほしいな」
「えっ……
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