第二十六話
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ます」
「ああ。すまぬが日本を頼んだぞ!我が魂!日本の礎になろう!必ずや、若人達が我等の仇を取ってくれると信じて!」
ドッッッカァァァァーーーーーーーーーーーーン
通信回線が切れ、南の方角で大きな爆発が起こる。
不動冬馬少佐が自爆スイッチを押して、BETAを巻き込んで自決なされたのだ。
「月詠中尉!この爆発の方角は、陽動部隊が戦闘を行っている方角です!」
「見れる者は、見ておけ!不動冬馬少佐の武人としての生きざまだ!」
今は戦闘中だ。私は、思考を切り替え直ぐに戦闘に集中する。
(悲しむのは、後ですればよい。
今は生き残る事を、考えねばならん!)
87式突撃砲を連射して、要撃級を射殺する。
先程の不動少佐の自決で、かなりの数のBETAが巻き込まれたようだ。此方に向かってくるBETAの数が少なくなってきた。
「月詠中尉!BETAの数が減少してきました。これなら行けますよ!」
「お前達、不動少佐の死を無駄にするな!一気にBETAを殲滅するぞ!」
「了解」×7
部下を激励して、周りを確認する。他の部下達は、問題なく戦闘を続行していた。
「月詠中尉!左です」
「え?」
何時の間にか、要撃級の接近を許していた。迎撃するために、長刀を構えようとするも、要撃級の前腕衝角が目の前に迫っていた。
「クッ!間に合わん!南無三!」
まさに当たるその瞬間だった。突如として、要撃級の体から赤い血しぶきが上がった。
「大丈夫か?真那?」
八年前に聞いてから、久しく聞いていない懐かしい男の声が聞こえた。
「ああ。大丈夫だ悠斗」
純白の機体が、私の横に着陸する。盾に薔薇の花束をリボンで包んだ、エンブレムが目に入る。
国連軍外郭独立機動戦隊所属、不動悠斗准将だ。私の婚約者であり、一番会いたかった人だった。
真那sideout
悠斗side
ビッグトレーから出撃後、南の方角で爆発が起きた。
「自爆か!間に合ってくれよ!」
恐らく、誘導を行っていた部隊が自爆したのだろう。原作通りだと京都防衛戦では、斯衛第二連隊の生き残りは、8機だけだったはず。月詠真那中尉も参戦していたはずだから、生き延びてもらわなければならない。
ブーストを吹かして、京都の街並みを通り越すと、前方に戦っている部隊が見えた。1機の赤い瑞鶴が要撃級の攻撃に当たりそうになっていたため、ガトリングシールドを構えて発射した。
ダンダンダンダンダン
発射された弾丸は、要撃級に命中して絶命させた。上空から、赤い瑞鶴に通信を繋げる。恐らく月詠真那中尉だろう。
「大丈夫か?真那?」
「ああ。大丈夫だ悠斗」通信画面に、月詠真那中尉
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