第二十六話
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フカスタムをカタパルトに乗せる。
「ご武運を」
イルマ中尉の顔が消える。何時でも出撃出来る状態になった。
「不動悠斗。グフカスタム、ヴァイス・ローゼ出撃する!」
カタパルトから一気に射出された。ブーストジャンプとブーストダッシュを行い、戦闘地域に向かうのだった。
悠斗sideout
真那side
「でりゃゃゃゃぁぁ!」
近付いてきた、要撃級を74式近接戦闘長刀で、真っ二つにする。
どのくらいのBETAを殺したか分からない位周りは、血の池になっていた。私の乗る瑞鶴は、機体の色が赤いので分からないが、恐らくかなり真っ赤になっているだろう。また、BETAが近付いてくる。
バババババ
左手に持った、87式突撃砲で要撃級を蜂の巣にする。全くキリがない。
「月詠中尉!無事ですか?」
通信回線から、男の顔が映しだされる。白の瑞鶴の衛士だ。
「大丈夫だ。そちらはどうだ?」
「此方はなんとか防いでいますが、陽動部隊の不動少佐の部隊が、かなり劣勢になってます」
京の都にBETAを侵入させないために、不動少佐が陽動を引き受けてくれたおかげで、此方にくるBETAの数は少なくなっだが、陽動部隊は絶望的な状態で戦闘を続行している。
「誰か援軍に行けないか?」
「無理です、月詠中尉。現状でやっとの状況なんですよ。友軍部隊が完全撤退するまで防衛しなければなりませんから、救援は不可能です」
部下の意見は最もだ。しかし、同じ斯衛としてなんとか助けに行きたい。仲間を見捨てることは、出来ないからな。
「月詠中尉、聞こえるか?」
画面に男性が映しだされた。青い髪の毛で、キリッとした目が特徴の方だ。私が仕える、御剣冥夜様と同じ色だ。煌武院家の血が流れるお方である。色こそ山吹であるが、由緒正しい家柄である。また、家は軍の名門であるので軍事に置いては絶大な信用があるお家柄の方だ。現在は、陽動部隊を率いてBETAを誘き寄せて、奮戦されている最中だ。
「不動冬馬少佐。ご無事で何よりです」
「無事か。私を残して部下は皆死んでしまった。私の機体も、長刀が折れ突撃砲の弾も尽きかけている。こうなった以上、私はBETAを巻き込んで自決する!一体でも多く道連れにしてくれる!」
決意の宿った瞳で私を見る不動冬馬少佐。有無を言わさぬ眼光の力が宿っていた。
「分かりました。恐らく説得しても意志は変わらなそうですね」
「すまないな月詠中尉。これは、私なりのケジメだ。部隊長である私がのうのうと生き残っては、死んでいった部下達に、会わせる顔が無くなってしまうからな」
「分かりました。後はお任せください。我々が必ずBETAを、この日本から追い出してみせ
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