第二十四話
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「分かりました。抱えて連れて行け」
「はい、分かりました」
「了解です」
気絶したパイロットのザクを、部下の2機のザクが左右から腕を肩の下に入れて抱える。脱出の準備が完了した。
「行けます」
「よし!リカルドやってくれ」
「分かりました」
リカルドが上にジャンプして、バズーカを乱射する。バズーカの弾幕でBETAが吹き飛んだ。
「今だ!行け!」
「「「「「「了解(です)」」」」」」
ブーストジャンプして、上空に飛び上がる。
そのまま、一気に戦闘地域を脱出した。
ヴィッシュsideout
榊side
私は今、総理大臣官邸の応接室で、在日アメリカ大使達と会議を行っている。
「それでは、本日はどのような御用件でいらっしゃったのでしょうか?」
私の向かい側に座る、アメリカ大使に向けてそう言い放つ。
「榊首相、現在日本帝国は非常に危険な状況に、陥ってます」
「そうですな。現在帝国本土防衛軍がメビウスと共に、防衛と民間人の避難誘導に当たっておりますな」
先程受けた報告では、山口、広島の2県で民間人の脱出を完了したと、報告を受けた。また、来島海峡大橋、瀬戸大橋の両橋を爆破して、BETAの四国進行を防いだとの報告も受けている。
「そうです。しかし、BETAの上陸が続く長崎、熊本、山口と、広島に到達したBETA郡を撃破するためには、核兵器ないし我国が新開発した新型爆弾を使用することを、提案いたします」
私は考えてみた。核兵器を使用した場合長期間その地域は、人の住めない環境になるだろう。
また、アメリカが開発した新型爆弾の威力が、どの程度の威力なのか分からない。しかも、その爆弾が核兵器と同じ位置付けと言うことは、もしかしたら何か人体や土地に悪影響を、もたらす可能性が有ると言うことだ。 アメリカは今、メビウスによって軍事産業にダメージを受けている。そのマイナスポイントをカバーするために、新型爆弾を日本国内で使用して、威力をアピールするつもりなのかもしれん。
更に言えば、守勢に於ける広域制圧兵器の非有効性は中ソ連合軍が、この20数年に渡る歴史が証明している。
ならば、答えは一つだ。
「大使」
「は、はい?何でしょうか榊首相?」
いきなり黙りこんだ私に、声をかけられた事に驚きつつも、返事をするアメリカ大使。
「日本政府としての見解をお伝えします。日本政府は、アメリカ政府の提案を拒否致します」
「な!なんですと!」
私の発言に、目を限界まで見開いて私を見るアメリカ大使。まるで、このような回答をしてくるなど、思っていなかったようだ。
「し、しかし現状では、BETAに進行を、許すだけですよ!」
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