マクロスF
0706話
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確かにシミュレーターでお前の腕は知ってるが、それでもバジュラ相手の実戦はまだ1度だけだろ。なら実績のある俺の方が自由に行動して敵を多く撃ち落とした方がいい』
ちっ、確かにオズマの言っている事は正論か。何だかんだ言いつつも、俺はVFという兵器を操縦し始めてから日が浅い。それこそアルトよりも。それを考えれば、腕が未熟な俺とアルトを一緒に行動させるという行為はオズマにとってはある意味当然の事なのだろう。それに、オズマ自身が言っているように俺達は軍の露払いである以上、少しでも多くのバジュラを倒しておく必要があるというのも事実だ。
「……了解。アルト、そっちもいいな?」
『分かったよ、アクセルと一緒に行動してバジュラ共を倒せばいいんだろ。俺にだってそのくらいは出来るさ。あいつに……無事に帰るって約束したんだからな』
あいつ? アルトの言葉に一瞬首を傾げたが、それを追究する前にルカからの警告の声が飛んでくる。
『来ます!』
『全機、プラネットダンス!』
オズマの言葉に、その場にいたスカル小隊各機が一斉に分散する。
オズマは新統合軍の露払いとして1匹でも多くのバジュラを撃ち落とす為に、ミハエルは狙撃でこちらを援護する為に、ルカは全体的なフォローをしつつ出来るだけ多くバジュラの情報を収集する為に。そして俺は、アルトのフォローをしつつオズマと同様に1匹でも多くのバジュラを撃破する為に。
「アルト、幸い俺のオプションパックは機動力の高いトルネードパック、そしてお前のVF-25Fも機動力重視のスーパーパックだ。機動力の高いバジュラを相手にするには打って付けだ。……行くぞ!」
『ああ、分かってるさ! 俺は絶対に生きて帰るって約束したんだからな!』
トルネードパックによって追加されたブースターを全開にし、こちらに近づいて来ているバジュラを回避するような軌道を取る。
『って、アクセル! こっち向かって来ているバジュラはいいのかよ!』
「あっちはオズマに任せておけ! 伊達にスカル小隊の小隊長じゃないんだからな」
オズマが他のバルキリーパイロットと一線を画しているのは、防御力と攻撃力重視のアーマードパックを使っているにも関わらず素のVF-25と殆ど変わらない程の機動力を見せるところだ。
その実力は、まさにかつてフォッカーが乗っていたスカルリーダーを名乗るのに相応しいレベルだ。
実際、レーダーで見る限りでは真っ直ぐにこちらに近付いてきているバジュラの群れへと向かって突入し、次々にその数を減らしていっている。
この辺、もしオズマが言っていたようにアルトをオズマに付けていれば、ここまでスムーズにはいかなかっただろう。
「レーダーを見て理解したな。俺達もバジュラの数を減らすぞ!」
『りょ、了解!』
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