暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0706話
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で忙しいよな。このトラブル続きを考えると、意外とオズマがこのマクロスの主人公って可能性も捨てきれないか?
 ともあれ、2人が親しい仲であるのを示すやり取りは本人にその意図は無かったのだろうが、出撃に際して緊張している者達をリラックスさせるような効果はあったのだろう。特に今回がS.M.Sとしては事実上初陣でもあるアルトなんかは特に。

『フロンティアとの全コンジットパージ、スタビライザーを解除』

 通信を通して聞こえて来るジェフリーの命令に従い、マクロス・クォーターに一瞬の振動が起こる。

『反応炉出力5分の1、微速前進!』

 その言葉と共に、マクロス・クォーターが徐々に進み始め……

『S.M.S、マクロス・クォーター、発進!』

 フロンティア船団から離れつつ、徐々にその速度を上げていく。

『フォールド安全エリアに到達次第、本艦は直ちに短距離フォールドを行う。総員フォールドに備えよ』

 艦内に流れるそんな通信を、俺はいつでも出撃出来るようにVF-25Sのコックピットの中で聞く。トルネードパックの状態も良く、いつでも戦闘可能な状態にある以上やるべき事は既に無い。後は戦闘開始を待つだけだった。

『アクセル、お前さん遅刻してきたって? アルトといい、お前さんといい、一体S.M.Sの新人はどうなっているんだろうな?』
『おい、ミハエル。俺は別に……』
『はっ、おいおい、お前が宿舎から抜け出した時に俺は一緒にいたんだぜ? 誤魔化しても無駄だよ無駄』
「俺はちょっとした野暮用だな。アルトも野暮用だと聞いたが?」

 そんな俺の言葉を聞いたミハエルの口元には、EX-ギアのバイザー越しでも分かるの程の笑みが浮かんでいる。

『そうだな。まぁ、野暮用と言えば野暮用かもしれないな。なぁ、アルト?』
『ぐっ!』

 何故か悔しそうな表情を浮かべるアルトだが……空を飛ぶ訓練とかそんなのじゃないよな? さすがにこれから戦闘になるって時にそんな真似をする筈も無い。となると……
 そんな風に考えていると、突然オズマ機からの通信が入ってくる。

『お前等、聞け! いいか、誰1人死なせはしない。必ず生きて、フロンティアに帰ってくるぞ!』

 その言葉と共に、マクロス・クォーターがフォールド空間へと突入していく。
 VF-25Sの映像モニタに艦外の様子を映し出すが、こうして見るとフォールドっていうのは俺達シャドウミラーが使っている転移装置のシステムXNとはやっぱり似て非なるものなんだよな。フロンティア船団に来てから勉強した内容によると、フォールドというのはワープとは言ってもイメージ的にはデフォールド先の空間とを亜空間で繋いで近道をしているという印象だ。その近道にしても、フォールド断層とか何やらで結構なタイムロスが
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