第五十五話 Enigma Laser Area
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人?こりゃどうなってんのかねぇ?いくら潜在能力はあっても非戦闘員のアイリスちゃんを出すなんて…ひょっとして、ハンターの連中は俺を舐めてんのか?」
アイリス「(…どうやら私と兄さんの関係は知ってても、私がしようとしていることには気づいてないみたいね…ごめんなさいゼロ…)」
カーネルのメモリーチップを取り込もうとするアイリスだが、その前にダイナモに阻止される。
ダイナモ「お生憎様、アイリスちゃん。旦那から君のことはよ〜く聞いてるんだ。君がお兄さんのメモリーチップを取り込むことでとんでもない化け物になるんだってこともね」
アイリス「っ…!!」
あまりの握力にカーネルのメモリーチップを落としてしまうアイリス。
ダイナモは薙刀型のビームサーベル・Dブレードを抜いた。
ダイナモ「アイリスちゃんに恨みはないけど、悪く思わないでくれよ。じゃあね」
Dブレードをアイリスに振り下ろそうとした瞬間。
ダイナモ「っ!!」
殺気を感じたダイナモは咄嗟に顔をずらした。
ダイナモの頬を高出力レーザーが掠る。
ルナ「調子に乗ってんじゃねえぞ糞野郎。とっととその薄汚ねえ手をアイリスから放せ」
高出力レーザーを放ったのはルナであった。
二丁の拳銃型レーザーショット・A(エー)バレットを握り締めながら、ダイナモを睨み据える。
ダイナモ「糞野郎とは随分と酷い言い方だね。傷付くなあ」
そう言いながらDブレードを構えながら、ルナに突っ込む。
武装から見て遠距離戦に特化したレプリロイドだと思ったのだろう。
ルナ「残念、俺のAバレットにはビームコーティングが施されているからビームサーベルを受け止めるのは簡単だぜ」
片方のバレットでDブレードを受け止めると予めチャージしていたもう片方のバレットを向ける。
ルナ「喰らいやがれ!!」
チャージレーザーが放たれるが、ダイナモは咄嗟に後方に跳躍することで、回避する。
ルナが不敵に微笑んだ。
ダイナモが訝しむが、チャージレーザーは壁に反射し、ダイナモの右肩を貫通した。
ダイナモ「くっ…反射!!?」
ルナ「リフレクトレーザー…このバレットのフルチャージレーザーは、壁や障害物を反射する能力があるんだよ。どんな手練でも流石に反射の軌道は読みにくいだろ?さあ、覚悟しろよ!!人様の客に手を出しやがって!!」
ダイナモ「客?君はハンターじゃないのかな?」
ルナ「俺はただのジャンク屋さ。パーツを得るためにイレギュラーを処分して、そのパーツを売っ払って利益を得る…たまに実力を買われて用心棒をしたり…非合法なことをしている点はお前に近いかな?」
ダイナモ「成る程、ある意味同業者なわけね。それにしてもアイリスちゃんと言い、君といい。可愛い女の子ば
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