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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第百七十六話  『リオンの猛攻と違和感な表情』
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の表情に気付きながらも今は事態把握に努めていた。

『いえ。すみません、追いきれませんでした……』
「そう。まぁ、今回は防衛出来ただけでも良しとしましょうか」
『いや、それがそうもいかなくなったんよ、シホちゃん』

そこにはやての声が聞こえてきた。その声はどうにも暗い。
どうしたのだろうとシホは何があったのか問いかけると、

『悪い知らせや。私達機動六課以外の場所で護衛任務にあたっていた局員達が機械兵士の大群の物量に押し切られてしまって護衛対象者を殺害されてしもうたみたいなんよ』
「なんですって!?」

そのはやての報告に一緒に聞いていた全員にも激震が走る。

「敵はリオン、一人だけじゃないって事なんだね……」

スバルは俯いて小さくそう呟いた。
その表情はかなり辛いものがあったのは言うまでもない事である。

「スバルさん……。先ほどの女性の人は、やっぱり……」

ランが顔を俯かせているスバルにそう話しかける。
それでさらにスバルは拳をギュッと握りしめて、

「うん、そうだよ。彼女がリオン。なんでこんな事をしているのかわからないけど、絶対に捕まえるよ。
聞きたいことが山ほど出きたから、絶対に捕まえて理由を聞き出す。
だって、なぜかはわからないけどリオン、とても苦しそうだった!
あたし達に助けをきっと求めてきていた!」
「スバル、あんたもそう感じたのね……?」
「うん、ティア。だって、あんな表情がただの暗殺者に出せるわけがない! きっと、理由があるんだよ! あたしは最後までリオンのことを信じたい!!」

スバルの涙を流しながらも発するセリフに、黙って聞いていたシホ達も口を出すことにしたのかスバルに近寄ってきて肩に手を置いて、

「スバル。それにティアナも。あのリオンって言う子はどんな子かまた後で聞くことになると思うけど、彼女を助けたい……?」

シホの問いかけに二人は、

「はい、助けたいです! きっとリオンは……ッ!」
「あたしもです。訓練生時代からの仲ですから少しはリオンの事はわかっているつもりです。だから彼女の表情には違和感を感じたんです。こう、無理やりやらされているようなそんな感じがしました」
「そう……」

それでシホは少し考え込んだ後、

「うん。わかったわ。それなら私も二人の意思に協力させてもらうわ」
「いいんですか!?」

そこになのはも近寄ってきて、

「スバル、彼女のことが助けたいんでしょう? 私も昔、フェイトちゃんを助けたいって躍起だったからスバルの気持ちは痛いほどわかるよ。だから私も協力するね!」
「なのはさん! ありがとうございます!」
「さて、それじゃ情報集めでも開始しましょうかね。魔術事件対策課にでも協力を要請してみますか」


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