第六章 正義の在り処編
第百七十六話 『リオンの猛攻と違和感な表情』
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二人はそれで地面に転がるように横たわる。
そして二人がなんとか避けれたが、結果として暴風は勢いを増してスバル達の背後にある監獄施設に向かっていく。
「まさか、リオンの目的は……!?」
「もしかして、あたし達が避けるだろう未来を予測した!?」
そこで見ればリオンの口元には僅かに笑みが浮かべられている。
それは直感的にスバルとティアナは『やばい!』と感じ取れるくらいの笑みだった。
監獄施設に向かっていった暴風があと少しで衝突するというところで、しかし、その前に朱銀髪の女性が立ちはだかる。
女性は手を構えて、
「―――I am the bone of my sword―――……熾天覆う七つの円環ーーー!!」
そこに桃色の七つの花弁が咲き誇り、疾風迅雷を完全に防ぎ切った。
そう、シホ達が機械兵士達を倒して駆けつけてきてくれたのだ。
「スバル、ティアナ!」
「シホさん!」
「よかった!」
スバルとティアナの二人は頼もしい仲間達が駆けつけてきてくれた事に喜びを覚える。
そう、四箇所に散っていたスターズとセイバーズのメンバーが機械兵士を倒しきって合流してきたのだ。
しかし、それを見ていたリオンは心穏やかではないらしく、
「スバル、ティア……」
二人に聞こえるように声を出す。
それで二人はリオンの方へと向く。
「これだけのエース達が相手じゃ無理があるからね。ターゲット達を殺せなくて悔しいけど、此処は退かせてもらうね」
それでリオンの足元に転移専用の魔法陣が現れる。
「逃がさねーぞ!」
そこでヴィータがグラーフアイゼンの噴射口から炎を吹かしながら回転してリオンに迫っていく。
「オオリャァアアアーーーッ!!」
ヴィータのラケーテンハンマーがリオンへと迫っていく。
だがそこでまだ生き残っていた機械兵士が盾や剣を構えてヴィータの前に立ちふさがる。
「邪魔だぁーーー!!」
ヴィータの咆哮が上がるが、それはついには防波堤になって防がれてしまう。
そして、リオンの転送の準備が完了したらしく、
「ティア、スバル……ゴメン」
また儚い表情になりながらもリオンは転送してその場から消え失せてしまった。
「リオン………どうして、こんな事を……?」
スバルは無念の気持ちになりながらもそう呟くしかできなかった。
「(リオンのあの暗い表情、訓練生時代に隠し事をしている時の表情にかぶるわね……。なぜかしら、とても嫌な予感がするわ)」
ティアナはティアナでリオンのワケアリな表情に不安なものを抱いていた。
「……ロングアーチ。あの子の足取りは追えた?」
シホがスバルとティアナ
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