第六章 正義の在り処編
第百七十六話 『リオンの猛攻と違和感な表情』
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は聞かない。聞いても馬鹿なあたしじゃすぐに理解できないと思うから。だから今は想いをこの拳に乗せてリオン、君を更正させるよ!! いこう、マッハキャリバー!!」
《はい。その言葉を待っていました、相棒!》
スバルの言葉にマッハキャリバーもいつものバディに戻ってくれたと安堵の気持ちになり、エンジンを吹かす。
「うん。スバルもらしさが戻ってきたね。でもね、ティア、スバル。わたしはまだ捕まるわけにはいかないんだ……」
そう言ってリオンは双剣を構える。
そして詠唱をする。
「唸りを上げろ、風神!」
それによって左手の緑の剣から風が巻き起こり出す。
「轟きを上げろ、雷神!」
さらに右手の黄色い剣から雷が発生し出す。
「【電気】と【風王】の魔力変換資質!?」
「リオンはこんな能力も持っていたの!?」
スバルとティアナの驚きをよそに、リオンは双剣を二人に向けて構える。
「うまく避けてね? 当たったら痛いどころじゃすまないから! 『疾風迅雷』ッ!!」
瞬間、リオンの双剣から膨大な魔力エネルギーが凶器となって放出される。
それは竜巻に電流が混ざっているようなものであり、もし直撃したら渦の中で感電して一巻の終わりだろう。
こんな至近距離でこんな魔法をぶっぱなしてくるリオンは容赦を知らないのだろうか?
今から回避するには時間が足りない。
そのためにスバルはティアナの前に即座に移動して手をかざして、
「レンほどあたしの防御は頑丈じゃないけど、ティアが後ろにいる! だから防いでみせる! プロテクション・EX!!」
「スバル!」
そしてリオンの疾風迅雷とスバルのプロテクション・EXが激突する。
ギャリギャリッ!とスバルのプロテクションを削っていく。
「ぐ、ぐっ………ッ!!」
スバルは必死に耐えるが少しずつだが後ろに押されていく。
「マッハ、キャリバー……ッ!」
《足場は気にせずにプロテクションに集中してください。相棒の足は私が支えます!》
「スバル、頑張りなさい!」
「うん、ティア! ウオオオオオオーーーーーッ!!」
スバルはさらにプロテクションに魔力を注ぎ込む。
それでまた拮抗し出す。
「これなら……!」
ティアナがそう呟くが、そこでリオンがある言葉を呟く。
「シルバーブレッド……カートリッジロード」
「「!?」」
ただでさえ強力な暴風なのにさらに威力を上げようというのか。と二人は目を見開く。
そこでティアナはもう防げないとすぐに決断をして、ほぼ無意識にスバルの腰を両手で掴んでその場をシホ持込みの瞬動術で移動をかます。
「わっ!?」
「くっ!」
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