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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第百七十六話  『リオンの猛攻と違和感な表情』
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命的だとも言うべき大きな隙を作り出してしまっていた。
でも、リオンはそんな二人の様子に静の動作で双剣をダランと構えたままかかってはこない。

「できれば……こんな形の再会はしたくなかったよ……」

それがちょうどいいと言うべき状態だったために二人の混乱をよそに会話を一方的に続ける。

「り、リオン……」
「ん? なに、スバル……?」

スバルのかろうじて発せた言葉にリオンは平常心で返す。

「ッ! スバル! 気を引き締めなさい! 相手は襲撃者よ!!」
「ティア!?」

ティアナはスバルよりも早く意識を持ち直して、リオンの事情は今は心の隅に追いやってクロスミラージュを構えながらスバルを叱咤する。

「ティア、どうして……!」
「今はリオンを捕まえることだけ考えなさい! 話し合うことなら捕まえた後でもいくらでもできるんだから!」

そのティアナの言葉にスバルはようやく落ち着いてきたのか、

「うん!」
「よし!……さて、リオン。貴女がなんでこんな事をしているのか疑問は絶えないけど、今はあたし達のもとに捕まってもらうわよ!」

ティアナの宣言に、リオンは思わず「クスッ……」と笑みを溢す。

「さすがティアだね。少しでも動揺を誘えたらと思ったんだけど、すぐに復帰しちゃうんだから……おまけにスバルまで冷静にしちゃうんだから。やっぱり二人はいいコンビだね」
「ありがとう……。こんな状況じゃなければ嬉しい言葉だったんだけどね」

表情を険しくさせながらもティアナはクロスミラージュを構えていつでも撃てるという意思を示す。
そして、スバルは心の中で、

(……そうだ。あたしはまだティア、それにエリオ、キャロ、ランにレンの六人で一緒になのはさんやシホさんの教導を受けたり、仕事を一緒にしていきたい。
でも、それは無理なんだ。みんなもそれぞれの進路がある。
ティアはお兄さんの夢である執務官という夢に向かって動き出している。
エリオにキャロも一緒に同じ職場で頑張っていくって言っている。
ランとレンもシホさんと同じ職場で働くと進路を進めている。
あたし自身も念願の湾岸特別救助隊(レスキュー)からお声がかかってきているから、それを頑張りたい。
だからいつまでもみんなで一緒にいられないんだ。そばで一緒に守りそして守られないんだ……。
今回もティアの言葉がなきゃあたし一人じゃすぐにティアのような決断はできなかったと思う。
リオン………あたし達の親友。
今はどういう理由があってこんな事をしているのかすぐに聞き出したいけど、でもきっと間違った道なんだ! だからあたし達が間違った事をしているリオンを止めなきゃいけないんだ!
だから……ッ!!)

そう思い、スバルも覚悟を決めて、

「……リオン。今は理由
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