第二十一話
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をお届けします」
再び臣下の礼をとる。
「悠斗兄様、また日本に来られる時はどうか、顔を見せに来てください。悠陽めは、たまには悠斗兄様に会いたいと思いますので。では、失礼致します」
煌武院悠陽殿下は脇のドアから退室されて行った。
「では、私も仕事に戻るとしよう。所詮しがない貿易会社の社員だからね」
鎧衣課長も帰るようだ。
「鎧衣課長も気よつけて、帰ってくださいね」
「ハッハハハ。不動准将も、後ろから刺されないようにな」
「いや、刺される理由が分かりませよ?」
ハアーと、鎧衣課長がため息を吐いた。
「君はどうやら、鋼入りの男のようだね。月詠大尉も大変だな」
「ええ。とても大変です」
何やら、二人は分かりあっているようですが、俺は全く分かりません。紅蓮大将は、苦笑いしているだけですしね。
「それでは、また何処かで会おう」
それだけ言って、鎧衣課長は出ていった。
「なら、俺も基地に帰るとしよう」
「なら、基地まで送らせよう。待っていてくれ」
月詠大尉が運転手を、呼びに行こうとします。
「待て月詠よ。ワシが手配しておこう。貴様は悠斗を出口まで連れて行ってくれ」
「よろしいのですか?」
「構わぬ。悠斗よ、また今度来るときはワシと勝負しようぞ」
「分かりました。今度帝都城を訪れるときは、是非とも手合わせ願います」
紅蓮大将とは、一度手合わせしてみたかったんだよね。マスターアジア師匠並に強いはずだから、楽しみだな。
「良い返事じゃ。じゃあワシは失礼する」
紅蓮醍三郎大将も出ていった。残ったのは、俺と月詠大尉の二人になった。
「とりあえず、出口に向かおうか」
「そうだな。そうしようか。ただし」
行きなり真耶さんが、俺の左腕に抱きついた。ふくよかな膨らみが、腕に当たります。
「此れくらいは、良いだろう?」
顔を赤くした真耶さんが居た。真耶さん見たいな美人に抱きついてもらえるなんて、役得ですね。
「良いですよ。では、行きましょう」
そのまま、謁見の間を後にした。俺の腕に抱きついた真耶さんは、出口に着くまで終始ご機嫌だった。なんか、良いことがあったのかな?
悠斗sideout
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