第二十一話
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お!ワシとしたことが、まさか存在を気取られるとわな。仕方ないから、表に出るかの。
ワシは月詠達の前に姿を表した。
「な!紅蓮醍三郎大将ではありませんか!」
案の定月詠は、大層驚いておるわ。しかし、悠斗の奴は驚いておらんかった。ちょっと、残念じゃな。しかし、対峙して分かったがこやつは昔と比べて、全く隙がなくなったわ。
冥夜と比べる必要も無いほど強くなりおった。
恐らく、相当の修羅場を潜り抜けたのだろう。
本人はが、意図的に隠しておるのだろうが、僅かながらに気の力を感じる。気の使い方も完璧に修得したのだろう。悠斗に聞いたら、修行をつけてくれた師匠がおったそうだ。良い師に恵まれたようじゃな。
今、ワシが悠斗と仮に戦ったとしたら、恐らく負けるであろうな。
それくらい強くなった。しかし、あ奴はこんなにも鈍い男だったか?
月詠が向けている熱視線に、全く気付いておらん。まあ、良いか。当人同士の問題じゃしな。
少しの間、悠斗と話をしておると月詠が腕時計を確認した。
「紅蓮大将。そろそろ、お時間がありません」
「おお!もう、そんな時間か」
月詠がそう言うまで、すっかり忘れておった。悠斗は、煌武院悠陽殿下に呼び出されて、帝都城に来ておるんじゃった。
「悠斗よ。共に着いて参れ」
「はい。分かりました」
悠斗達と共に、歩みを進める。暫く進むと、大きな扉が見えてくるのだった。
紅蓮sideout
悠斗side
紅蓮大将、月詠大尉と共に帝都城を更に進むと、大きな扉が見えてきた。恐らく、あの扉の向こうが謁見の間なのだろう。扉の前まで進み、一旦止まる。
「着いたぞ。此処が、謁見の間じゃ」
「ッ」
流石に緊張するな。オルタ本編では、相当凛々しい感じだったからな。
何せったって、クーデターを起こした沙霧大尉を自分で斬りに行こうとする位の方ですからね。
「武御雷をもて!」て、言うシーンは、マジで驚いたよ。
「悠斗、余り緊張するでないぞ。自然体で行くのじゃぞ」
紅蓮大将に、気を使われてしまった様だ。
(確りしろ!帝都城の雰囲気に飲まれて、どうする!)
危うく、ガチガチになるところだった。
「ありがとうごさいます。大丈夫です」
「行くぞ」
大きく扉が開け放たれる。謁見の間に入ると、奥の方に階段が有り、その一番上に大きな椅子がある。その椅子の上に、原作通りクーデター終了後にしていた簪(かんざし)を、頭に着けた正装で座って居る、煌武院悠陽殿下が居た。煌武院悠陽殿下の元まで進み、方膝を着いて臣下の礼をとる。因みに、月詠大尉と紅蓮大将は、階段の前で左右に立っています。中に入るときは、一緒でしたが入ったら護衛の為に、左右に立って待機してい
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