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夫婦蕎麦
5部分:第五章
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か。何でもか」
 ここで女房の言っていることがはっきりとわかった忠義だった。
「確かにな。いい感じだしな」
「だからよ。やっていかない?何でも二人で」
「よし、やってみるか」
 忠義も男だ。しかも彼は決断の早い男だった。何事もすぐに決める、それが彼の信条であり実際に常にそうしてきているのである。
 それならばだった。彼は言うのだった。迷うことなく。
「じゃあこれからは何でも二人でやっていくぞ」
「あいよ」
 こうして二人で何でもやっていくことにしたのだった。それで話が決まり二人でやっていく。そうしてあらためて屋台をやっていくと。遂にあの客が来たのだった。
「おう、あんたかい」
「久し振りだね」
 客は屋台に入って来るとすぐに挨拶をしてきた。
「ちょっと時間が空いたけれどね。また来たよ」
「待ってたぜ」
 忠義は不敵に笑って屋台の真ん中の席に座る彼に言ってきた。
「この前のことだけれどよ」
「うん、覚えてるよ」
 客もそれは覚えているのだった。彼はにこりと笑ってきた。
「完璧かどうかだよね」
「そうだよ、それだよ」
 彼はここぞとばかりに客に言ってきた。

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