第四章 炎
第7話 最後のデート
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そんなことを思いながら昼食をとっていた佐天。
十香「うむ、うまいなシドー!」
四糸乃「お、美味しい……です」
豪快にサンドイッチを食べる十香と小さな口で少しずつサンドイッチをかじる四糸乃。
士道「そ、そうか。そりゃよかった」
そんな2人の様子を見ながら、乾いた笑みを浮かべる士道。
そして、
つまらなそうに手と足を組んだ琴里。
琴里の好感度を聞いたところ、上昇もせず下降もせずということだった。
一方通行に何か会話をした方がいいと言われたがーー
琴里「ッ、けほっ、けほっ……」
士道「大丈夫か、琴里」
琴里「……ええ、少し気管に入っただけよ」
士道「琴里……?どこ行くんだ?」
琴里「レディが席を立った時に行き先を訊くだなんて真似、私以外にしたら死ぬわよ」
士道「……肝に銘じるよ」
士道はトイレの方へ歩いていく琴里の背を見送ってから、はぁ……と大きなため息をついた。
十香「シドー?」
士道「ああ……悪い。食事中だったな…………ん?どうした?」
士道は目をしばたたかせた。十香と四糸乃、よしのんまでもがジッと士道の方を見ている。
士道「な、何だ?」
十香「いや、いつものシドーに戻ったと思ってな」
四糸乃「琴里さんと……喧嘩、しました……か?」
よしのん『琴里ちゃんがいなくなった途端気が抜けるんだもん。わっかりやすいなー士道くんは』
士道「え?そんなにか?」
2人+1匹はうんと頷いた。
士道「別にそういうわけじゃ……ってあれ?佐天さんは?」
十香「む?そういえばいないな」
四糸乃「おトイレ、でしょうか……?」
士道「お、俺もちょっとトイレ行ってくる……」
十香「あ、シドー!」
十香の呼び声を聞きながら士道はそそくさとその場から逃げ出した。
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