暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第四章 炎
第7話 最後のデート
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
士道「あー……」

小さくうなりながら手で額をおさえる。

結局、昨日はあのまま気を失ってしまったのち、寝込んでしまい、目覚めたのは〈フラクシナス〉の医務室だったのである。

神無月『大丈夫ですか、士道くん』

士道「はい、なんとか」

と、インカムから神無月の声が聞こえてくる。

当然ではあるが今日は琴里が指揮をとるわけにもいかないため、神無月が司令代理になっていた。

一方『ま、せいぜい頑張れよ』

と、インカムから一方通行の声が聞こえてきた。

士道「……何で一方通行までそっちにいるんだよ?」

一方『普通に考えればそうなるだろォが』

士道「まあ、いいけどさ」

神無月『プランは頭に入ってますね?こちらからもサポートを入れます。大丈夫、あなたは複数の精霊をデレさせた稀代の救世プレイボーイです。自身を持ってください』

士道「……はぁ」

神無月の激励 (?)の言葉に苦笑する。なんというか、あまり嬉しくない称号だった。

と、今度はインカムから、令音の抑揚のない声が聞こえてきた。

令音『琴里を地上に送ったそうだ。もうすぐそちらに着くだろう。頼んだよ、シン』

士道「……っ、は、はい」

と、大きく深呼吸して、琴里を待つ。

すると、可愛らしいフリルに飾られた半袖のブラウスに、裾の短い焦げ茶色のオーバーオールという出で立ちで、手には水着が入ったと思しき鞄を提げている。

そして、長い髪を2つに括るのは使い込んだ黒のリボンだった。

士道「お、おう、琴里」

琴里「ん、待たせたわね」

そして、しばしの沈黙が流れる。

令音『シン、何を黙っているんだい。まずはーー』

と、それとほぼ同時に琴里がため息をしながら、言ってきた。

琴里「おめかしした女の子と会って一言もなし?いの一番に教えたと思ったけれど?」

士道「!あ、あぁ……おめかし……してくれたんだな」

琴里「……ふん、まあね。一応はデートって形式を取っているんだもの。……まあ、褒められるのは嫌な気、しないし」

士道「え?」

琴里「なんでもないわ。さぁ……私たちの戦争を始めましょう」

士道「お、おう」

聞き覚えのあるフレーズ。士道はゴクリとのどを鳴らしながらうなずいた、

と、

「うむ!」

「は、はい……っ」

『やー、楽しみだねー』

「そうですね!」

琴里の返事のあとに余計な声が4つ続いて士道は首を傾げた。

振り向くと、自分の身体が硬直した。なぜなら、

士道「十香、四糸乃、佐天さん、それによしのん……ッ!?なんでこんなところに……」

十香「ぬ?何を言っているのだ?これからオーシャンパークとかやらに行くのではないか
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ