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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
43 勧誘〜Dreams really do come true.
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「遠い異国に一人旅〜♪そんな貴方は異邦人〜♪」
「すると貴女は異教徒ね。誰?貴女」
突然金髪の女が現れた。
「突然の訪問失礼。レミリア・スカーレットさん。ワタクシ、八雲紫と申しますわ」
八雲紫はスカートを摘まんでお辞儀をした。美鈴の名前に似てるけど、名前の響きからして明希の父親と同じところ…ジパングと言う所から来たのかしら?
「私の名前を知ってるのね」
「勿論。この館に住む明希・ヘルフィ・水原、パチュリー・ノーレッジ、紅美鈴、小悪魔、それに貴方の妹のフランドール・スカーレットもね」
八雲紫は不適に微笑んで口元を何処からか取り出した扇子で隠した。
「…それで、用件は何かしら?」
名前は人狼に割れてるぐらいだから、ちょっと調べれば私達の名前はすぐにわかる。でも、フランはそうはいかない。普段地下に籠って、名前が広まることはないから。
「そう身構えなくてもいいわよ。今日は勧誘にきたの」
「宗教勧誘ならお断りよ。異端審問に掛けられるもの」
「貴方達。私の創った箱庭に来るつもりはない?」
「……はあ?」
何?わざわざ片田舎から海外に引っ越しの話をしに来たの?
予想外の言葉に私は毒気を抜かれた。
「十八世紀末に英国で産業革命が起きて蒸気機関や動力機械が発明され、人間は科学という言葉で私を否定し始めた」
「………」
急に真面目な話をし始めたので私は傾聴した。
「神の神域や魔物の住処を土足で立ち入るようになり、その急速に発達した技術で私達の存在を排除している。人々の記憶からは私達の存在は忘れ去られ、やがて地上、地下、海、更には宇宙すらその存在を跋扈させるでしょう。そこには私達の居場所はない」
確かに、人間は強くなり過ぎた。いや、まだ強くなっている途中か。
急速に発達した人間の技術は森を切り開き、大地を削り、水を汚染する。人間の生活は豊かになり、今に始まったことしゃないけどもそれを我が物にしようと争いが起きる。
私は争いを否定しない。争うことは生きること。生きることは争うこと。生きている限り必ず争う運命にある。じゃなきゃ皆仲良く手を繋いであの世行きね。
でも、最近の人間のそれはあまりにも度が過ぎている。
鉄砲は銃へと発達し必要以上に血を流し、爆弾や戦略で地形を変化させた。
これでは私達は生きていけない。
「私はそんなことで滅ぼされるのはごめんよ。だからといって人間を滅ぼすのは本末転倒。それに私達には人間の存在は必要不可欠よ。見られるものは見るものがいないと成り立たない」
「そこで箱庭ね」
「そう。この世界から格別された世界。それこそが非現実が生きる最後の楽園、幻想郷。どう?少しは考えてくれるかしら」
正直、非常に魅力的な勧誘ね。でもそもそも、何故私達に声
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