3部分:第三章
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て身体を起こして胸を張るのだった。
「母ちゃんが片付けとかをする。どうよ」
「だからかな」
だが客はそれを聞いてさらに首を捻るのだった。
「だからなのかな、やっぱり」
「!?」
「ああ、また来るよ」
言いながら金を出してきた。それを忠義の前に置いた。丁度の値段であった。
「またね。その時完璧だったらいいよ」
「おう、またな」
とりあえずその話を聞くのだった。客は立ち上がってそのうえで店を後にする。別の客がすぐに来てまた蕎麦を作る。しかしそれが終わって店をしまって当時二人が住んでいたアパートに帰って忠義は腕を組んで不満な声を出すのだった。
「何だってんだ?あの客」
「かけとざるを頼んだあのお客さんよね」
「おう、そうだよ」
ぷりぷりと怒りながら言う。薄暗い電球の光にぼろい今にも倒れそうな部屋が映し出されている。部屋の隅は割れており畳も古い。本当にかなり古い部屋である。
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