銃弾と砲撃
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
砲撃。金色の光を纏い、続けて3発。
同時に放たれた魔法はヒルダの砲撃の方が早く駆ける。
「透明菓子の盾!」
ボウルの中をしゃかしゃかとかき混ぜ、ピッと泡立て器を向ける。
すると、地面からカラフルなゼリーが生み出され、スバルのブルーリベリオンを呑み込むように防いだ。
パチンと指を鳴らして泡立て器を逆方向に向けると、ヒルダのミーティアブレイカーも同じように防ぐ。
「人数増えようと、結局遠距離攻撃なのに変わりはないよねっ!さーて次は……」
ウインクをしつつボウルの中をかき混ぜるクラッベ。
葉で構成された翼で飛ぶフレシュは3人を見下ろし―――――叫ぶ。
「クラッベ!」
「んー?」
名を呼ばれ、動きを止めて空を見上げる。
フレシュは慌てたように何やら手を動かしているが、意味が解らない。
どういう意味?と問うように首を傾げると、フレシュは溜息をついて右手を向けた。
「“守リ花”!」
展開された魔法陣から桃色の花弁が舞い、クラッベを包む。
突然の事にぱちくりと瞬きを繰り返すクラッベだったが、すぐにフレシュの行動の意味に気づいた。
ぼすっ!と音を立てて、花弁に何かが直撃した為だ。
「チッ、防がれた…やはり、単純な奇襲は通用しないか」
軽い舌打ちと共に聞こえたのは、ヒルダの声。
どうやら彼女が新たに砲撃を放ったようだった。
ふわり、と風に流れるように花弁が消え、もう1度クラッベがボウルの中をかき混ぜようとした――――瞬間。
「……単純なら、な」
「同時装填!マーシーレイン×ウィンドストライク×ミリオンフィーバー!」
ヒルダが口角を上げ呟いたのとほぼ同時に、上から声がした。
振り返ると、両手に1丁ずつ銃を構え、更に自分の前に魔法陣を展開し翼がある訳でもないのに空を飛ぶスバルが、見ているこっちが憎たらしくなるほどに清々しい笑みを浮かべている。
と、その笑みを確認したと同時に降り注ぐ、無数の魔法弾。
「くっ…透明菓子の盾!飴玉の銃弾!」
「雷花!」
雨の如く弾丸を降らせるマーシーレインと疾風の如き弾丸を連続発射するウィンドストライクをエウリアレーに装填し、魔法陣からは強烈な貫通弾を連続して発車するミリオンフィーバーを放つ。
連射系魔法を同時に3つも使われれば厄介な事この上ない。
表情を歪めたクラッベは高速でボウルの中をかき混ぜ、透明菓子の盾で防ぎながら、飴玉の銃弾で相殺。フレシュは雷を纏う花弁で相殺していく。
「続けていくぜっ!同時装填!ブラストブリット×フレイムチャージ!」
連射を続けながらもスバルは止まらない。
タン、と地面に着地す
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ