のつぶやき |
2014年 12月 16日 (火) 18時 22分 ▼タイトル 最近、忙しい理由。その7 ▼本文 「因果も定めも突破して! 命の叫びが銀河に響く!」 相変わらず、調子が良い時は意味不明、ただ景気が良いだけの台詞がスラスラと飛び出して来る俺。 調子に乗った俺の一撃が決まり、最後に残った敵が沈む。これで残りはギルドの守護獣のみ。ポイントの稼ぎ時だ。 「薙ぎ払え! どうしたバケモノ、さっさと撃たんか!」 別に世界を焼き尽くした邪悪な一族の末裔と言う訳でもないのだが、それでも俺のデッキは一撃を強化した大火力デッキ。守護獣如きは敵ではない。 一撃で守護獣も沈め、更にポイントが加算されて行く。 あの夜。十月第1週のギルド戦の結果が出た夜に決意をして打った策。俺が首になったギルドのギルマスに接触する策。まぁ、ぶっちゃけ、今まで首にしたギルメンを紹介して、と言う策と、俺個人の人脈から集めて来たメンバーの効果は絶大。下がる一方で有った順位が一転上昇へと転じ……。 十月最終週の総合順位は終に十位台に乗せる事に成功したのだ。 実際、立ち上げてから一カ月も経たない内の大ナタ。先ず、初心者を育ててからの上位を窺うと言う目的の破棄と、他ギルドからの人員の引き抜きの解禁。更に放置に成って居たメンバーの除名。 そして持ちかけられたギルド合流の拒否と、ひとつのギルドの吸収合併。 もっとも、最初の合流はウチが相手のギルドに吸収される形だったから拒絶したのですが。 「これで上位が窺える位置に到達した、……と言う事か」 実際、あの時に処置しなければ、一山いくらの至極有り触れた中堅ギルドが数か月後に出来上がって居たと思う。そして、多分ギルマスが言っていた上位を窺う微・無課金のギルドと言うのはそう言う類のギルドだったのでしょう。 但し、俺の目的は変わって居た。確かに最初はボチボチとやれるギルド……。つまり、暇な時にチョロリと遊べる程度のギルドを求めてやって来た。 しかし、最初のギルド戦の結果を見て気が変わった。矢張り物語のネタを求める以上、もう一段上を目指すべき。 裸一貫から組織を作り、艱難辛苦の末に栄光を掴み取る物語。確かに魅力的では有る。しかし、俺にはそんな長い期間をゲームに費やす訳には行かない。 これは、次回作の為の取材。残された時間は案外少ない。 ましてこれは物語を創る為の取材。出来る事なら、夢のような話。現実にはそんなトントン拍子に進む訳ないよね、と言うギリギリの部分を自ら体験してみたい。 「目指すは、十一月のギルド戦で上位の一角。具体的には五位以内」 流石に三位以内は無課金が主力のギルドでは厳しい。以前に俺が居たギルドがその三位以内の一角を占めるギルドなのだが、アソコのギルメン相手に模擬戦を行っても勝てる可能性が低過ぎて話にならない。 しかし、其処から下。大体、二十位ぐらいの間に存在するギルドなら攻略出来ない事はない。 但し、飽くまでも『攻略出来ない事はない』……と言うレベルの相手なのだが。 そして勝負の月の十一月。何時も通りにゲームにINする俺。その俺を待って居たのは……。 現実はそんなに甘くなかったのか。人生万事塞翁が馬。勝って兜の緒を絞めよ。 果たして俺とこのギルドの明日はどっちだ? 注意:これは実話です。当然、現在進行形の。軽い気持ちで書き始めた物なのですが、何故かドンドン小説じみた内容に成って行く。 |