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黒猫大ちゃんさん
のつぶやき
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2014年 12月 14日 (日) 00時 11分
▼タイトル
最近、忙しい理由。その5
▼本文
「私の魂は宇宙を翔ける魂! 宇宙を翔けるた・ま・し・い」

 意味不明な叫びと共に最後に残った敵のHPを削り切る俺。俺の操るデッキは下手な無双物の主人公の如き強さを発揮して、現われる敵を次々と屠って行く。
 有り触れた物語と違い、これは現実の……と言うのも妙な話なのだが、実際に行われているゲームの話。その中でギルマスと俺のふたりのレベル170以上と言う物は大きい意味が有った。
 つまり、何が言いたいのかと言うと、

「天才の足を引っ張る事しか出来ない俗人どもに何が出来る!」

 最早、悪役にしか思えない台詞を口走りながら現われたギルド守護獣を倒して行く俺。

 この手の物語に付き物。初戦に待って居た障害……いきなり現われた強敵には敗れたものの、その後は順当に勝ち続け、一時的には全体で3位の順位に躍り出……。

「最終順位は全体でギルド28位。個人は53位……だと?」

 確か全体で1100以上のギルドが有ったと思うから、28位って、メチャクチャ高いじゃん。
 いきなり当初の目標。上位に挑むと言う目的を達して仕舞った我がギルド。もっとも、今回は初めてのギルド戦であったが故に、出発地点がかなり下位のギルドとの戦い。その下位との戦いの間に稼いだポイントが大きかった為、順位が上がってから後、上位に敗れても下がる順位を押さえられたと言う側面も有った。
 しかし、それを差し引いたとしても尚、この28位と言うのは大きい。

 これはもしかすると本当に上位に挑む事も可能なのでは……。
 かなり甘い見通しでそう考える俺。まして、ギルド戦直前に引いたガチャから出て来た強力なカードを主戦に据える事に因って、上位とまでは言えなくても、中堅クラスのギルドの主力とならば互角以上に戦える事が出来るように成って居たのも大きい。

 取り敢えず……。
 取り敢えず、一週目のギルド戦の結果は偶然の可能性もある。要はこれから先もこれぐらいの成績を維持出来るかどうかだ。
 それも、これから先に行う活動の結果を織り込んだ上で。

 そしてひとつの戦いが終わり、新たなる戦いが始まろうとしていた。
 確かな歩みを始めたギルドと俺。果して、俺たちの明日はどっちだ?
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