のつぶやき |
2014年 10月 23日 (木) 21時 21分 ▼タイトル 昔は勘違いしていた事 ▼本文 小説書くときに、漢字は出来るだけちゃんと変換して漢字の多い文章を作ろうと心がけていた時期があったんです。でも、ふとその漢字ばかりの文章を見て、遅ればせながらもあることに気付きました。 なんだこれ、読みにくい。 「しっかり」を「確り」とか、「こと」を「事」とか、別に漢字にしなくても問題ないところまでやたらと漢字にしてしまってました。文法が間違ってる訳ではないけれど、前後の文章と照らし合わせるとこう、するっと読めない引っかかりが生まれていたんです。それでその時、漢字の使い方を間違えていることに気付きました。 漢字といえば、プロの文字書きの人の難しい単語の使い時の見極めはすごい、と最近思います。 日本には沢山の言葉や単語、四字熟語がありますが、日常的に使われているのはその一握りでしかありません。そんな中で、普通に書いている時はそんなものは使わないのに、ある時さらっと文章に難しい言葉を混ぜるんですよ。そしてその単語は見たことがなくとも雰囲気でどんな意味を持つのかが理解できてしまう。ああいうのをしれっと出来るのは流石だと思います。 そして逆に、みんな知っているよな漢字を敢えてひらがなにする。こっちは多分手書きの原稿だからこういうことになっているんだと思うのですけど、このテクニックも凄い。多分作者自身の癖みたいなところもあるでしょうけれど、ひらがなでも幼稚さを感じさせない文章運びをしているんだな、と一人で勝手に尊敬の念を抱きます。 確かな語彙力を感じさせつつも読みやすい。そんな文章を書ける人間になりたいものです。 |