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2014年 09月 27日 (土) 22時 50分
▼タイトル
連続つぶやきSS:鬼、縁、そして翼C
▼本文
少年は父親の事も忘れてその胸の高揚に笑みを漏らし、外へ走りました。外には人を襲う魔物と、その魔物を操る「魔物の将軍」が待ち構えていました。ですが未だに剣が未熟なはずの少年は、その敵に恐怖を感じません。既に日が沈んだ夜の月明かりに、黒翼の影が重なります。そして――恐ろしい速さで飛び回った少年は次々に手に持った銀のカタナで魔物を切り裂きました。夜の暗闇はよく目が見えませんでしたが、纏う風がすべての動きを教えてくれました。少年はまるで遊びまわるように魔物を殺し、とうとう「魔物の将軍」の首さえも斬り落としてしまいました。

少年の頭は、それまでの悩みが嘘のようにすっきりと冴えわたっていました。だから少年は、よくやったと笑って近づく角の生えた父親に歩み寄り――その首をも無言で切り落としました。

父親だと思っていたそれは、ただ自分を騙していただけの最悪の男だったからです。本当の家族を皆殺しにし、いいように人をこき下ろし、たまに思い出したように飴を与え、今の今まで騙し続けていたその男を、少年はとても醜いと思いました。この剣だって、きっと殺して奪い取ったに違いありませんでした。きっと他の大人たちにも真実を教えないよう事前に話していたのでしょう。少年の心に浮かんだのは、怒りでも憎しみでもなく、侮蔑の感情でした。

やがて少年は、父親と呼んでいた死体を蹴り飛ばして女の人の下へと走りました。やはり女の人の言うことが正しかったのです。少年は感謝しようと急いで女の人のいた檻へと駆け出しました。しかし、そんな少年の向かう先から、風に乗って血の臭いが届きます。まさか、そんな筈は。魔物はみんな殺したはずなのに、と少年の顔はどんどん曇っていきます。
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2014年 09月 27日 (土) 23時 33分
ヤー☆冬兎
▼タイトル
連続つぶやきSS:鬼、縁、そして翼C
▼本文(冒頭20文字)
女の人はどうなったの??
いいところで...

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